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東京海上日動、ゲリラ豪雨等の直前予測を屋外イベント運営等に活用する実証実験を実施

東京海上日動、東京海上ディーアール、防災科学技術研究所、情報通信研究機構、日本気象協会、及び三菱地所は、8月2日~9月12日に開催される「Marunouchi Street Park 2021 Summer」の期間中、運営者及び来街者に30分先までの直近の気象予測情報を提供する実証実験を行う。
近年、夏季の局地的な大雨(以下「ゲリラ豪雨等」という。)の発生頻度が増え、屋外イベントにおける急な天候変化のリスクは増大傾向にあり、運営者等への直近の予測情報の提供が求められている。そこで今般、「Marunouchi Street Park 2021 Summer※1」の運営者及び来街者に気象予測情報を提供する実証実験を実施し、①屋外イベントのゲリラ豪雨等のリスクの克服方法、及び②雨の予測情報が屋外の過ごし方の行動変容にどのようにつながるかについて検証する。
本実証実験では、急な豪雨等に対応すべく、防災科学技術研究所、情報通信研究機構及び日本気象協会(以下「研究グループ」という。)が内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム※2(SIP)で開発した「豪雨直前予測」の技術を活用する。具体的には、情報通信研究機構が運用する30秒で積乱雲の立体構造を把握できる世界最先端の気象レーダ「MP-PAWR※3」の観測データを基に、防災科学技術研究所が開発した手法で積乱雲の発達状況を解析し、日本気象協会が10分先、20分先、30分先の降雨予測情報を配信する。
本実証実験により、MP-PAWRの社会実装に向けた予測技術の新たな利活用方法を探索していく。
また、東京海上日動と東京海上ディーアールは、本実証実験を通して、研究グループとともに高精度気象情報の提供によって起きる行動の変化を分析し、新たな商品・サービスの検討に活かしていく。
さらに、三菱地所は「Marunouchi Street Park 2021 Summer」を実施する実行委員会に参画する立場から、本実証実験を通して、屋外都市空間の活用可能性を探るとともに、新たな丸の内仲通りのあり方を検証していく。
※1 「Marunouchi Street Park 2021 Summer」
URL:https://marunouchi-streetpark.com/
※2 内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
SIP=Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Programの略。総合科学技術・イノベーション会議が自らの司令塔機能を発揮して、府省の枠や旧来の分野の枠を超えたマネジメントに主導的な役割を果たすことを通じて、科学技術イノベーションを実現するために2014年に創設したプログラム。2018年から第2期が開始されている。
※3 マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ「MP-PAWR」
「MP-PAWR」は、30秒から1分で雨雲の高速三次元観測が可能なフェーズドアレイ気象レーダ(PAWR)と雨量を高精度で計測できるマルチパラメータ(二重偏波)レーダの機能を併せ持つ気象レーダ。SIP第1期で開発され、現在は情報通信研究機構が運用している。

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