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東京海上日動、衛星企業3社と協業し、人工衛星画像を活用した保険金支払い高度化へ

東京海上日動は、人工衛星画像の分析技術に強みを持つ3社との協業により、保険金の支払いを高度化する取り組みを開始する。
衛星企業3社との協業およびアビームコンサルティング株式会社との連携により、様々な種類の人工衛星画像を取得することができ、大規模な水害が発生した際に、お客様に迅速に保険金を支払う体制の構築が可能となる。
近年の自然災害の大規模化や多発化を受け、被害に遭われた多くのお客様へいち早く損害保険金を支払い、安心を届けることが、保険会社に求められている。
特に台風や豪雨といった水害による被害はこの数年間で増加しており、損害保険会社は、水害の被害に対して、デジタルテクノロジーも活用しながら、迅速な保険金支払いに取り組む必要があった。
東京海上日動はアビームコンサルティングと共に、2018年から人工衛星で撮影された画像を活用した保険金支払いの取り組みを実施してきたが、この度その取り組みをより高度化するために、新たに人工衛星画像の分析技術に強みを持つ3社との協業を開始することとした。
<取り組みの概要>
人工衛星画像の分析技術を持つ3社(ICEYE、パスコ、三菱電機)と協業し、水害が発生した際に、各社のネットワークにより様々な種類の人工衛星画像を東京海上日動が取得する。取得した複数の画像と、同社のお客様データ(所在地や物件情報など)を組み合わせ、AIが分析を行うことで、水害の被害の範囲や浸水高を迅速に把握することができる。
同社はこれまでも、取得した人工衛星画像をAIが分析し、水害の被害状況・範囲の把握等に活用してきたが、新たに3社と協業を実施することで、より広い範囲かつ迅速に多くの人工衛星画像を取得でき、これまで以上に精緻な被害範囲・浸水高の算出が可能となる。
本取り組みの全体推進から分析シナリオの策定、業務における効果検証については、AIを活用した災害対策支援実績やデジタルテクノロジーに関する知見を有するアビームコンサルティングによる支援を受けながら、進めていく。

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