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損保協会、令和2年9月中間期 損保決算概況を発表

損保協会は、加盟28社(※)の令和2年9月中間期決算概況を次のとおり取りまとめた。
1.保険引受の概況
(1)正味収入保険料
正味収入保険料は、料率改定の影響による自賠責保険の減収や、海外旅行保険を中心とした傷害保険の減収などにより、前中間期(令和元年9月中間期)に比べ△0.7%(△303億円)減少して4兆3,906億円となった。
(2)正味支払保険金、損害率
正味支払保険金は、事故件数の減少による自動車保険や自賠責保険の支払減少などにより、前中間期に比べ△4.2%(△959億円)減少して2兆1,714億円となった。
損害率は、正味支払保険金の減少などにより、前中間期に比べ△1.8ポイント低下して54.8%となった。
(3)事業費、事業費率、コンバインド・レシオ
保険引受に係る営業費及び一般管理費は、前中間期に比べ△2.1%(△134億円)減少して6,142億円となった。
諸手数料及び集金費は、前中間期に比べ3.0%(230億円)増加して7,891億円となった。
これらを合計した事業費が前中間期に比べ0.7%(96億円)増加したことや、正味収入保険料の減少により、事業費率は前中間期に比べ0.5ポイント上昇して32.0%となった。
損害率と事業費率を合計したコンバインド・レシオは、前中間期に比べ△1.3ポイント低下して86.8%となった。
(4)保険引受利益
保険引受利益は、支払備金繰入額の減少(前中間期比△656億円)や正味支払保険金の減少(前中間期比△959億円)などにより、606億円の利益となった。
2.資産運用の概況
資産運用収益は、有価証券売却益の減少(前中間期比△259億円)などにより、前中間期に比べ△10.7%(△343億円)減益の2,874億円となった。
資産運用費用は、有価証券評価損の減少(前中間期比△13億円)などにより、前中間期に比べ△30.3%(△161億円)減少して370億円となった。
資産運用収益から資産運用費用を差し引いた資産運用粗利益は、前中間期に比べ△6.8%(△182億円)減益の2,504億円となった。
3.経常利益・中間純利益
経常利益は、保険引受利益の増益により、前中間期に比べ56.5%(995億円)増益の2,757億円となった。
経常利益に特別損益や法人税等合計を加減算した中間純利益は、前中間期に比べ10.6%(189億円)増益の1,973億円となった。
4.総資産
総資産は、令和元年度末に比べ1.6%(4,905億円)増加して31兆1,385億円となった。
5.ソルベンシー・マージン比率
ソルベンシー・マージン比率は、協会加盟会社全社とも法律で求める水準である200%を超え、経営の健全性について問題ない水準となっている。
(※)次の協会加盟会社(28社)の単体決算に基づき集計したものである。
あいおいニッセイ同和損保、アイペット損保、アクサ損保、アニコム損保、イーデザイン損保、AIG損保、エイチ・エス損保、SBI損保、au損保、共栄火災、さくら損保、ジェイアイ、セコム損保、セゾン自動車火災、ソニー損保、損保ジャパン、大同火災、東京海上日動、トーア再保険、日新火災、日本地震、日立キャピタル損保、ペット&ファミリー損保、三井住友海上、三井ダイレクト損保、明治安田損保、楽天損保、レスキュー損保

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