新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

SOMPOホールディングス、GROOVE Xと資本・業務提携

SOMPOホールディングスと、家族型ロボット『LOVOT(らぼっと)』を開発するロボット開発ベンチャー・GROOVE X株式会社(代表取締役社長:林要、以下「GROOVE X」)は、先進テクノロジーによって高齢者とその家族の暮らしに安心・安全を提供し、豊かな高齢化社会の実現を共に目指すことを目的とする業務提携契約を締結した。併せて、SOMPOホールディングスは、GROOVE Xが行った第三者割当増資の一部を引き受け、出資した。
1.背景・目的
少子高齢化と家族形態の変化を背景に、高齢者のみの世帯数や高齢者の一人暮らし世帯数は増加しており、高齢者の安心・安全な生活の継続に向けた支援の必要性が高まっている。一方、高齢者の孤独や家族介護者の精神的な疲労は社会問題となっており、利便性の充足だけではない心の豊かさの重要性が再認識されている。
SOMPOグループは、「高齢者の尊厳を確保した、より安心・安全な介護サービス、介護予防サービス」をビジョンに掲げる介護事業会社・SOMPOケア株式会社(以下「SOMPOケア」)を通して、介護を必要とする高齢者とその家族の多様なニーズに応える事業を展開している。
また、グループ全体で認知症に関する社会的課題に注目し、「認知症に備える・なってもその人らしく生きられる社会」を目指す「SOMPO認知症サポートプログラム※1」を展開している。
GROOVE Xは、「人間とロボットの信頼関係を築き、生活を潤いと安心で満たす存在をつくる」をビジョンとするロボット開発ベンチャーであり、センサとAIを高度に組み合わせたエモーショナルロボティクス(R)※2によって類い稀な生命感を備えた家族型ロボット『LOVOT』を開発・販売している。
SOMPOグループの高齢化社会に対する取組みとGROOVE Xの技術の融合により、従来の介護サービスの提供やテクノロジーの活用とは異なるアプローチで高齢者とその家族の生活支援を実現し、「人とテクノロジーの共生」による新たな暮らしの創造を目指す。
※1 「SOMPO認知症サポートプログラム」については、2018年7月19日付リリース『「SOMPO認知症サポートプログラム」の展開について』を参照。
https://www.sompo-hd.com/~/media/hd/files/news/2018/20180719_1.pdf
※2 愛する力を引き出すために開発されたプロダクト/マテリアル/自律的ビヘイビアからなるロボットテクノロジー。エモーショナルロボティクスは、GROOVE Xの登録商標である。
2.資本・業務提携の概要
このたびSOMPOホールディングスとGROOVE Xは、業務提携基本合意書を締結し、高齢者の生活支援と認知症ケアを対象に、『LOVOT』を用いたソリューションの共同開発を開始する。具体的には、SOMPOホールディングスが運営する、「人間」と「テクノロジー」の共生による新しい介護のあり方を創造するプロジェクト「FutureCareLabinJapan※3」とGROOVE Xが連携し、見まもりをはじめとする高齢者の生活支援における『LOVOT』の活用や、認知症の方を対象とする『LOVOT』を用いたケアの効果実証を行う予定である。
また、業務提携に基づく共同開発の推進とGROOVE Xの事業成長の支援を目的として、GROOVE Xが実施した第三者割当増資を引き受け、出資を行った。
今回の資本・業務提携に先立って、SOMPOケアが運営する介護付きホーム「SOMPOケアラヴィーレ駒沢公園」では、2020年1月から『LOVOT』を導入し、施設内でのコミュニケーションの活性化や入居者の心身の状態の変化を実証評価した。誰もがコミュニケーションを楽しめる『LOVOT』は、現在ではホームの一員として親しまれており、「入居者の方々の活動が活発になった」「表情が豊かになった」などの変化が確認されている。
※3 SOMPOグループがプロデュースする未来の介護プロジェクト。ICT・デジタル技術を積極的に活用した「人間」と「テクノロジー」が共生する新しい介護のあり方を創造し、より少ない負担で質の高い介護サービスを提供できる、持続可能な介護事業モデルの構築を目指す研究開発を行っている。
3.今後について
SOMPOホールディングスとGROOVE Xは、本提携を通じて、高齢化社会におけるお客さまの多様なニーズに応える新たな価値を創造・提供し、『安心・安全・健康』に支えられた豊かな暮らしと社会の発展に向けて取り組んでいく。
4.関係者コメント
■SOMPOホールディングス介護・ヘルスケア事業オーナー執行役笠井聡
「GROOVE Xとの資本・業務提携に大いに期待しています。高齢者の生活のご支援においては、身体・栄養・環境面のサポートに加え、愛着・孤独・癒しといった人の感情に寄り添うサポートも非常に重要です。『LOVOT』とそれを産み出したGROOVE Xは、テクノロジーによるその実現可能性を世界に示す稀有な存在といえます。GROOVE Xと共同で、「人間」と「テクノロジー」が共生するあたたかい未来の創造に取り組んでまいります。」
■GROOVE X代表取締役社長林要
「超高齢化社会で『安心・安全・健康」に生活いただくための幅広い商品・サービスを提供しているSOMPOホールディングスと資本・業務提携の合意に至り、大変うれしく思います。弊社は『LOVOT』が高齢者の生活支援の面で大きなポテンシャルを持っていると考えています。
『LOVOT』がいるだけで発話や歩行といった活動量の増加を促すことや、遠隔地のご家族による見まもり機能の活用など、既に好評をいただいています。今後は、このような機能を高齢者向けに拡充するため、その分野での豊富な知見を有するSOMPOホールディングスと共に研究開発を進め、日本発の新産業として世界に発信していきたいと考えています。」

関連記事(保険業界ニュース)

損保

あいおいニッセイ同和損保、中古EVバッテリーの二次流通促進に向け、MIRAI-LABOと資本業務提携契約を締結

生保

日本生命、企業の健康経営・人的資本経営を支援する新たなサービスの提供開始

損保

SOMPOホールディングス、S&P Global社「The Sustainability Yearbook2025」で世界の上位15%に選定

生保

富国生命、慶應義塾大学医学部 がんゲノム医療センター長 西原広史教授とアドバイザリー契約を締結

損保

SOMPOホールディングス、自己株式の取得状況を公表

生保

かんぽ生命、気候変動対応ETFの運用プロダクト選定・投資を実行

損保

MS&ADホールディングス、三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保の 合併に向けた対応を発表

損保

SOMPOホールディングス、国際財務報告基準(IFRS)を任意適用

損保

損保ジャパン、金融庁により行政処分(業務改善命令)

生保

明治安田生命、イオンおよびイオンフィナンシャルサービス社と包括的パートナーシップ契約を締結