損保ジャパン、フィールド・パートナーズとのアスベスト含有建築物解体工事にかかる費用保証に対する保険契約締結
損保ジャパンは、フィールド・パートナーズと、アスベストが含まれる建材を使用した建築物解体工事件数が今後増加していくことを見込み、「アスベストコストキャップ保証」を共同開発し、保険契約を締結した。
国土交通省によると、高度経済成長期に建設されたビルやマンションの老朽化により、アスベスト含有建材を使用した建築物の解体工事の件数は、今後2028年をピークに増加すると推計されている。
フィールド・パートナーズは、2月から、試料分析を行わずにアスベスト含有建材の有無および範囲を確定するサービスとして、「アスベストリスク評価システム」を用いた「アスベストコストキャップ保証」※の提供を開始している。本サービスは、解体工事見積時にアスベスト含有建材の十分な情報がなく、工事が完了するまで事業費用の変動リスクがあるという課題を、あらかじめ建材毎のアスベスト含有割合を評価し、アスベスト除去費用を確定させた見積もりを行うことにより、コスト変動リスクをフィールド・パートナーズが保証することで解決するサービスである。本サービスとフィールド・パートナーズが従来から提供する土壌汚染対策工事に関するコストキャップ保証や地中障害物/埋設廃棄物保証等(以下、「従来サービス」)をあわせると、物件取得から土地の更地化までの費用を確定させることが可能になり、不動産取引の更なる活性化に寄与するものと考えている。
従来サービスにおいては、損保ジャパンとフィールド・パートナーズとの間で締結された保険契約に基づき、発注者に金銭的裏付けのある「安心・安全」なサービスを提供してきた。一方で、国内では解体工事に係るアスベスト工事費用の変動を目的とする保険商品の提供はなかった。
本サービス開始以降、フィールド・パートナーズと損保ジャパンは本サービスを保険でバックアップする仕組みの開発を進め、この度、フィールド・パートナーズを保険契約者とする、国内初となる解体工事に係るアスベスト工事費用の変動を補償する保険契約締結に至った。