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三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保、保険金不正請求検知ソリューションの運用を拡大

三井住友海上ならびにあいおいニッセイ同和損保は、2020年5月から、フランスのスタートアップ企業であるシフトテクノロジー社(CEO:ジェレミー・ジェウィッシュ)が提供する、保険金不正請求検知ソリューションの運用を拡大する。
保険金不正請求検知における高い技術を有するシフトテクノロジー社との協業により、保険金支払業務を高度化する。また、4月から運用を開始している損保協会システムとも連携することで、複数の保険会社・共済組合を横断したビックデータの活用が可能となり、これまで以上に迅速かつ適切な保険金支払いにつながる。
MS&ADインシュアランス グループは、今後も先進デジタル技術を活用し、健全かつ安定的な損害保険制度の運営に努めていく。
1.保険金不正請求検知ソリューションの概要
(1)導入の背景
近年、保険金の不正請求は、手口が複雑化・巧妙化するだけでなく、組織的な犯行も増加しており、社会問題となっている。こうした中、三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保は、不正請求ゼロを目指し、損害保険制度の健全性と安定性を高めるため、不正請求検知に高い知見を有するシフトテクノロジー社のソリューションを導入した。
(2)特長と期待される効果
膨大な過去の保険金支払データをAI技術の活用により分析し、不正請求と相関関係の高い事故データをスコア化して検知する。また、請求に関わる当事者等の隠れた関係性をネットワーク図にして可視化する機能も備えており、不正の疑いがある保険金請求の効率的な検知が可能となる。
同時に、損保協会システムで複数の保険会社・共済組合を横断したビックデータも活用することで、業界一体で不正請求の検知が可能となり、これまで以上に迅速かつ適切な保険金支払いを実現する。
2.今後の展開
三井住友海上ならびにあいおいニッセイ同和損保は本ソリューションを活用し、実際に発生した不正請求の手口をAIで学習することで、不正請求検知のさらなる高度化を図る。
<シフトテクノロジー社の概要>
2014年にフランスで設立されたスタートアップ企業である。設立以来、グローバルに事業を拡大し、欧米・アジア等を中心に85社を超える保険会社・保険協会等にサービスを提供している。
同社が提供する保険金不正請求検知ソリューションは、AIと人によるデータサイエンスのノウハウを組み合わせたSaaS※ +ソリューションで、世界中の保険会社の保険金支払機能の強化に貢献している。
※Software as a Service の略で、必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェアもしくは、その提供形態を言う。

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