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損保ジャパン日本興亜、世界初の接木技術を持つアグリテックベンチャーと連携

損保ジャパン日本興亜は、世界で初めて異なる科の植物間での接木(以下、「異科接木」)の技術を開発・実現した。
アグリテックベンチャー企業、グランドグリーン株式会社と連携し、SDGsの目標に掲げられている食料危機問題をはじめとした食・農分野における世界的な社会課題解決に資する技術・サービスの創出に共同で取り組んでいくことに合意した。
また、損保ジャパン日本興亜のグループ持株会社であるSOMPOホールディングス株式会社は、2月7日付で、グランドグリーンに出資した。
○背景と目的
・損保ジャパン日本興亜は、SOMPOグループのグループスローガンである「安心・安全・健康のテーマパーク」の実現に向け、優れた研究開発機関やベンチャー企業などと連携・投資・人材交流を通して、社会課題の解決につながる事業創造にチャレンジしており、人々の生活に欠かせない食・農分野での課題解決にも取り組んでいる。
・農業は、日本では担い手の高齢化や後継者不足による就農者数の減少、世界では砂漠化の進行による農地の減少など多くの社会課題を抱えている。さらには、世界の人口増加に伴い、食料危機が深刻化する中、持続可能な農業の実現に向け、生産性向上の技術が求められている。
・グランドグリーンは2017年に設立された名古屋大学発のベンチャー企業で、世界初の異科接木技術※を保持している。当該技術を活用することで、10年以上要すると言われる新品種創出を、数年で実現し、砂漠化など栄養素に乏しい土地での農作物生産を可能とすることから、食料危機問題といった食・農分野の課題解決につながると期待されている。
・損保ジャパン日本興亜とグランドグリーンは、食・農分野の社会課題解決に向け、農業の主軸である種苗事業から農業の生産性向上を達成し、持続可能な農業の実現につながる先端科学技術の研究・開発・社会実装に共同で取り組むことを目的として連携にいたった。
※接木とは、2つ以上の作物の茎を切断し、切断面で接着して1つの作物として育てる技術で、遺伝子組み換え等を行うことなく、収量アップ、病害虫対策等が可能となる。接木技術は一般的に使用されており、現在、トマト生産では約6割、きゅうり生産では約9割で接木苗が使用されている。
しかし、従来の接木技術は、同科品種同士でしか適用できないとされていたが、グランドグリーンは世界で初めて異科の品種同士の接木に成功した。
この技術を活用し、栄養素が乏しく作物が育ちにくい土壌でも育つ品種の根とトマトなどを接木することで、厳しい環境下でも作物を生産することが可能となる。
今後については、損保ジャパン日本興亜とグランドグリーンは、SOMPOグループが有する顧客基盤を活用し、農業事業者のニーズを踏まえ、気候変動に強いもしくは耐病性のある新品種などの創出、それに付随する商品・サービスの研究・開発を通して、農業分野の生産性向上を支援し、食・農分野における社会課題解決の実現に貢献していく。

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