三井住友海上、シンガポールにおけるオンライン専業銀行コンソーシアムへ参画
三井住友海上は、シンガポール金融管理局(以下「MAS」)が2020年半ばに最大5社へ新規交付を予定している「オンライン専業銀行」の免許取得を目指す異業種コンソーシアムに参画する。
本コンソーシアムに対する免許がMASから付与された場合※1、同社はコンソーシアム参画企業で共同設立するオンライン専業銀行に対し出資を行う予定。同社は、オンライン専業銀行事業への参画を通じ、デジタルトランスフォーメーションを加速させるとともに、海外事業の持続的成長を目指す。
※1:複数社(コンソーシアム)が申請済みの競争入札となっており、免許取得が確定したものではない。
1.オンライン専業銀行への出資(予定)の背景と目的
・シンガポールは、規制当局の適切な監督により透明性の高い市場が整備されておりアジア保険市場の中心的存在となっている。
・同社は、本参画を通じ、先進的な保険商品・サービスの開発と、オンラインを通じた保険を提供し、お客さま体験価値の向上に取り組む。
・また、ASEAN10ヵ国で元受事業を行っているネットワークを活用し、本取組を通じて獲得した知見を国内外の事業に展開し、同社グループの競争力向上を図る。
2.オンライン専業銀行の概要
・本コンソーシアムは、シンガポール有数の小売事業者(V3)、キャッシュレス決済事業者(EZ-Link)、不動産事業者(Far East Organization)、政府系投資事業者(Heliconia)、商工会議所(Singapore Business Federation)という、強固な経営基盤と顧客基盤を有する事業者からなる異業種連合。
・新設予定のオンライン専業銀行は、既存銀行による金融サービスを十分に享受できていない中小企業およびデジタルネイティブ※2等のお客さまに対し、先進テクノロジー等を活用した金融サービスの提供を予定している。
・同社は、シンガポールの現地法人を通じ、オンライン専業銀行ならではの個々の利用者のニーズに最適化された保険商品の提供を目指す。
※2:一般的に、生まれた時または物心がつく頃にはインターネットが普及していた環境で育った世代を指す。
【オンライン専業銀行の概要(予定)】
名称:BEYOND
設立:2021年半ば
出資者:同社、V3、EZ-Link、Far East Organization、Heliconia、Singapore Business Federation
事業内容:オンライン銀行業(普通・当座預金口座、各種ローン商品、保険商品販売 等)