新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

損保ジャパン日本興亜、『風力発電事業者/レンダー向け稼働率保証保険』の開発

損保ジャパン日本興亜は、SOMPOリスクマネジメント株式会社(以下「SOMPOリスク」)およびマルチベンダー風力発電メンテナンスサービスを専門とする株式会社北拓(以下「北拓」)と協業し、プロジェクトファイナンスの風力発電事業者/レンダーに対して、発電事業の経営安定化を支援する『稼働率保証保険』(以下、本保険)を提供する。損保ジャパン日本興亜は、本保険を通じて、風力発電事業者の経営安定、ならびに風力発電事業のプロジェクトファイナンスにおける円滑な資金調達を後押しし、脱炭素社会に向けた風力発電の普及を全面的に支援していく。
1.背景
風力発電事業における風車の故障・事故の要因は、自然災害に次いで風車内の設備故障や人的要因が占めている。ひとたび故障や事故が発生すると、部品のストック状況、風車サイトへのアクセス制限、気象条件などを理由に、修理・交換までの時間を要すため、物的損害の拡大やダウンタイム(停止時間)の長期化が低稼働率の要因となっている。しかし、故障・事故の予防保全を適切に行うことで、保安の確保だけでなく、風車のダウンタイムを短縮することができるので、稼働率を維持・向上させることが可能である。
2.概要
風力発電事業者に対して、メンテナンスおよび予防保全と稼働率保証を包括的に提供することで、一定の風力発電稼働率を保証するサービスを、国内唯一のマルチベンダー風力メンテナンス事業者である北拓が提供する。北拓は国内に既設する各風車メーカーのメンテナンスを実施している。また、自社にてメンテナンスのトレーニングや新技術を実証実験できる風力発電を保有しており、さらに海外の大手オペレーション&メンテナンス企業との業務提携により、先行する欧州風力発電マーケットとの技術連携や部品サプライヤーとのパイプを保有している。定期点検をはじめ、風車の羽(ブレード)の補修や発電機・増速機のインスペクションおよび補修、また故障予兆などのデータを活用した先進的な予防保全技術(スマートメンテナンス)など、高度なメンテナンスレベルにより国内風力発電事業の稼働率向上に貢献している。
SOMPOリスクは、風力発電事業に関するリスクの定量化、また北拓が実施するメンテナンスおよび予防保全の効果の定量化を行う。また、SOMPOリスクは、東京大学と連携し、世界初となる陸上・洋上風力発電所リスク評価モデルおよび風力発電プロジェクトの財務リスク評価モデルの開発を行ってきており、これらを用いて本メンテナンスサービスと保険の導入効果の分析や損保ジャパン日本興亜に対する風車のリスク評価の提供を行う。
損保ジャパン日本興亜は、北拓のメンテナンスおよび予防保全と稼働率保証を前提とし、あらかじめ定めた稼働率を下回った分の売電減少額を補償する本保険を風力発電事業者およびレンダー向けに提供する。さらに、メンテナンスおよび予防保全レベルに応じた風力発電所向けの保険(物的・利益損害)を提供する。北拓の高度なメンテナンス技術と先進的な予防保全により、風車の物的損害(保険事故)が減少するとともに、再稼働までのダウンタイム(利益減)が圧縮されることで、風力発電事業者に最適な保険を提供する。
3.今後について
損保ジャパン日本興亜は、北拓によるメンテナンスおよび予防保全と保険を通じて風力発電事業の稼働率向上、またプロジェクトファイナンスにおけるレンダー向けのファイナンスソリューションの枠組みを構築し、脱炭素社会に向けた風力発電の普及に貢献していく。

関連記事(保険業界ニュース)

損保

損保ジャパン、「デバンカー保険」の販売を開始

損保

損保ジャパン、将来の親の介護に備える保険「『マネーフォワードケア』はやめにそなえる介護+傷害補償」への商品提供を開始

損保

三井住友海上、冷凍機遠隔監視サービス「D-FAMS」専用保険の販売開始

損保

東京海上日動、宇宙旅行を支援する取り組みを開始

損保

損保ジャパン、SOMPOリスク、NeUが職業ドライバーの安全運転寿命延伸に向け業務提携

損保

楽天損保、「価格.com保険アワード2024年版」でゴルファー向け傷害総合保険「ゴルフアシスト」が第1位を受賞

生保

アフラック生命、<はぐくむ子育て保険ボヤージュ>をアフラック販売代理店で取扱開始

生保

SBI生命、クリック定期!Neo発売5周年記念キャンペーンを実施

生保

T&Dフィナンシャル生命、トモニホールディングス2銀行にて『やさしい円ねんきん』の販売を開始

生保

T&Dフィナンシャル生命、京都中央信用金庫にて変額終身保険(災害加算・I型)~販売名称『ハイブリッドあんしんライフ』~の販売を開始

関連商品