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MS&ADホールディングス、東京大学との共同研究の開始

MS&ADホールディングスは、東京大学と共同で、音声により認知症・軽度認知障害(MCI)(以下「認知症等」)の予兆を発見しつつ認知症予防策を提供するサービスの開発に向けた研究を開始した。
1.背景
現在、我が国は、世界でも類を見ない勢いで高齢化が進んでおり、全人口に対する65歳以上の人口の割合が増え続け、既に「超高齢社会」を迎えている。そのため、認知症患者は増加の一途をたどり、2025年には約700万人に達するといわれている。こうした環境において持続可能な社会を実現するためには、認知症に至る前の軽度認知障害(MCI)の段階で簡単に兆候を察知し認知症予防策を提供できるサービスの提供が期待されている。
同社は三井住友海上あいおい生命保険株式会社などのグループ会社と連携して、「持続可能な健康長寿社会」の実現に向けた取組みをさらに加速させるべく、「東京大学センター・オブ・イノベーション(COI)自分で守る健康社会拠点」で開発された技術をベースに、東京大学の「音声病態分析工学」社会連携講座(以下「音声病態分析工学」)で認知症等の早期発見・予防に関するサービスの研究を進める。
2.共同研究の概要
同社およびグループ会社は、音声病態分析工学の研究成果を応用して、音声で簡単に認知症等の早期予兆を発見すると同時に、認知機能の改善策を提供できる次のようなサービスの開発を目指す。
(1)音声による認知症等の早期予兆の発見
音声病態分析工学で研究を進めている、音声による疾病判別のアルゴリズムを、認知症等に活用することを研究し、簡単に認知症等の早期予兆を発見できるサービス
(2)認知機能回復プログラム
認知症等の早期予兆の発見に際し、認知機能改善に向けた簡易な認知機能回復プログラムを提供するサービス
上記以外にも、音声病態分析工学の研究成果の保険商品・サービスへの活用を、東京大学と共同で研究していく。
3.MS&ADインシュアランスグループの取組
MS&ADインシュアランスグループは、社会をとりまく多様なリスクを発見し、経済的負担の軽減策とともにその発現の防止や影響軽減策を提案し、社会に安心と安全を提供していくことにより、社会とともに成長を持続していくビジネスモデルを目指している。認知症は、高齢化が急速な勢いで進む我が国にとって、避けて通ることができない大きな社会的課題である。東京大学での研究の成果を、グループ会社の保険商品・サービス開発と組み合わせて、認知症の早期発見と予防策を提供することで、お客さまのライフスタイルに寄り添う健康づくりを支援し、持続可能な健康長寿社会づくりに貢献していく。

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