損保ジャパン日本興亜、常陽銀行と認知症に関する協業を開始
損保ジャパン日本興亜は、常陽銀行とともに、「認知症に備える・なってもその人らしく生きられる社会」を目指した協業を開始する。
その第一弾として、SOMPOホールディングスグループの株式会社プライムアシスタンス(以下「プライムアシスタンス」)が運営する認知症サポート『SOMPO笑顔倶楽部』(以下「本サービス」)を、常陽銀行が2019年11月29日から取り扱いを開始する「常陽プレミアムステージ」の会員向けに提供する。
1.背景
MCI(軽度認知障害)※1と認知症高齢者の国内における総数は、2012年に約862万人と推計されている。2025年には約1,300万人に達するとの予測もあり、要介護者の増加による介護職員の不足等、認知症に関するさまざまな社会的課題が増加していくことが想定されている。
認知症発症の要因として、高齢期の運動不足、社会的孤立、うつ病、糖尿病、中年期の高血圧、肥満等が挙げられますが、その要因を改善することで認知症の発症や進行を遅らせることができるという研究成果が出ている。
以上の背景をふまえ、2019年6月に認知症施策推進関係閣僚会議において、認知症施策推進大綱が取りまとめられ、認知症の発症を遅らせ、認知症になっても希望を持って日常生活を過ごせる社会を目指し、認知症の人や家族の視点を重視しながら「共生」と「予防※2」を両輪として施策を推進していくこととされている。
(※1)MCI(MildCognitiveImpairment):本人および第三者(家族)から認知機能低下に関する訴えがあり認知機能は正常ではないが認知症の診断基準を満たさない状態。基本的な日常生活は保たれているが、複雑な日常生活機能の障害は軽度にとどまる。(出典:医学書院「認知症疾患診療ガイドライン2017」)
(※2)「予防」とは、「認知症になるのを遅らせる」「認知症になっても進行を緩やかにする」という意味で使用している。
2.本サービスの概要
本サービスは、認知機能低下・MCIの予兆把握や早期発見※3、認知機能低下を予防するための取組み、介護が必要になった場合の適切なケア等を支援するための情報提供、サービス紹介等を行う(スマートフォン・タブレット・パソコンで利用できる。)。
(※3)診断ツールではない。
これらを実現するために、23社のサービスパートナーとの提携により、30のサービスを提供するエコシステム※4を構築し、認知症に関する幅広いサービスを、紹介・提供する(一部のサービスを除き利用料等は利用者負担となる。)。
(※4)エコシステム:外部の企業、団体等のパートナーとも連携し、お互いに影響しながら機能を高め共存していく仕組み。
3.常陽プレミアムステージの概要
◆利用可能なもの
常陽銀行に口座を持つ個人のお客さまのうち、所定の取引のあるもの
◆申込方法
申込み手続きは「不要」(自動入会制)の会員サービス
◆入会金・年会費
無料
◆サービス特典
・プレミアムライフサポートデスク(生活総合支援サービス)
相続・健康・介護・身の回りの安全など、生活全般を支援するため専用オペレーターが対応し各種サービスを紹介
・会員専用トラベルデスク
優待ツアーの案内・予約を専用オペレーターが対応
・クラブオフ
宿泊・レジャー施設など、全国20万ヶ所の優待メニューの提供
・季節のサービスの案内、季節ごとのお得な情報の配信
◆利用の流れ
常陽銀行ホームページ内に設置された専用ページにアクセス
4.今後について
損保ジャパン日本興亜は、常陽銀行との取組みを通じて、認知症への理解を深めるとともに、MCI・認知症の早期発見や予防の普及を含め、地域における健康寿命延伸に貢献することを目指す。また、プライムアシスタンスは、本サービスの品質向上を図り、損保ジャパン日本興亜と連携し、全国の金融機関に対して積極的に本サービスを案内していく。