三井住友海上、「グッドキャリア企業アワード2019」イノベーション賞を受賞
三井住友海上は、今般、厚生労働省が主催する「グッドキャリア企業アワード2019」において、イノベーション賞(厚生労働省人材開発統括官表彰)を受賞した。
同社は、これまでに同賞の前身である「キャリア支援企業表彰」で、2013年度に「厚生労働大臣表彰」を受賞しており、社員のキャリア形成支援に継続して取り組んでいることが評価された。
三井住友海上は、今後も、多様な社員が健康でいきいきと、やりがいをもって働き、活躍する会社の実現に向けて、社員一人ひとりが成長し、さまざまなことにチャレンジできるようキャリア形成支援に取り組み、企業価値の向上と持続的成長の実現を目指す。
1.「グッドキャリア企業アワード」の概要
本表彰制度は、従業員の自律的なキャリア形成支援について、他の模範となる取り組みを行っている企業を表彰し、その理念や取組内容などを広く発信することで、キャリア形成支援の重要性を普及・定着させることを目的に実施されているものである。
同社が受賞した「イノベーション賞(厚生労働省人材開発統括官表彰)」は、自社における重要課題に取り組むため、労働者の自律的なキャリア形成支援について、対象者・取組手法などを重点化し、今後のさらなるキャリア形成支援の展開が見込まれ、人材育成、ひいては企業経営上の具体的な成果に結びつけるなど、特に他の模範となる取り組みを推進し、その成果が認められた企業に贈られるものである。今回は、同社を含む5社が受賞した。
2.主な評価ポイント
同社は、全社員のキャリアビジョンの作成や上司部下間でのキャリア対話を通じて自己実現を支援している点が評価された。
・全社員が「キャリアビジョンシート」を作成し、上司部下間での「キャリア対話」を必須化するとともに「キャリア対話」を効果的に実施するための支援ツールを作成。
・また、部下のキャリアビジョン実現のサポートを上司に求められる中核的なマネジメントとして各研修等で意識づけを徹底。
・キャリアビジョンを描く意義等について解説した動画や自己学習をサポートするポータルサイトの整備のほか、大学と連携した研修等を実施。
3.キャリア形成支援の主な取り組み
●上司部下間での「キャリア対話」
・全社員が「キャリアビジョンシート」を作成し、上司部下間で「キャリア対話」を実施している。
・キャリア支援の重要性を上司に正しく理解してもらうために「キャリア対話ハンドブック」を作成し、部下の価値観
・スキルを把握し支援することが、「信頼関係の醸成」や「部下の成長」につながることを意識して取り組んでいる。
●部支店マネジメント研修
・全部支店において、上司(部長)がファシリテーターとなり、部下(課長)を対象に研修を実施している。
・2018年度は「アンコンシャス・バイアス」、2019年度は「心理的安全性の確保」をメインテーマとして実施している。
・職場の具体的な課題を話し合うことで、実践的な活動につなげている。