あいおいニッセイ同和損保、Faxi社へ出資
あいおいニッセイ同和損保の欧州子会社であるAioiNissayDowaEuropeLimitedは、2019年5月に英国および独国でカープーリング事業※を展開しているFaxi社(本社:英国)に戦略的出資を実施した。
※カープーリングとは、同じ方向・行き先へ移動する人々を相乗りさせるライドシェアのこと
1.背景
同社とトヨタファイナンシャルサービス株式会社(以下、TFS)は保険と金融が一体となったサービスを1990年代より世界各地において共同で展開しており、1999年に欧州でトヨタインシュランスマネジメント社を、2016年には米国でテレマティクス自動車保険関連サービスを提供するトヨタインシュランスマネジメントソリューションズ社を両社子会社を通じた共同出資により設立している。
今般の出資は欧州におけるモビリティ事業展開の一環であり、TFSの子会社であるToyota FinancialServices UK plcとの共同出資となる。今後は従来Faxi社が提供してきたサービスに加えて、トヨタブランドのカープーリング事業を欧州中心に展開していく。
2.概要
Faxi社が提供しているカープーリング事業は、独自のプラットフォームやアプリケーションを通じて、導入企業の従業員の通退勤時に同通勤ルートの従業員をマッチングさせ相乗りさせるものである。欧州では通退勤時の渋滞や駐車場不足等の社会問題を抱えている中、Faxi利用者には提携会社が提供する専用駐車場が利用可能となり、同社はサービスを通じて渋滞緩和や駐車場の確保といったメリットを提供しより快適な通勤を実現していく。
欧州各国でCO2排出量の削減が求められている中で、同社のサービスを導入した企業は、利用者数・車両所在地・運転者の運転挙動等の運行管理情報に加えて、排出されたCO2削減量の情報も提供されるため、地域社会への貢献といったCSR活動の一環として活用することも可能である。