SOMPOホールディングス、DeNAと個人間カーシェア事業とマイカーリース事業の合弁会社2社を設立
SOMPOホールディングスと、株式会社ディー・エヌ・エー(以下DeNA)個人間カーシェア事業の合弁会社「DeNA SOMPO Mobility」とマイカーリース事業の合弁会社「DeNA SOMPO Carlife」設立に関する合意書の締結を2019年2月28日(木)に行った。
◇合弁会社設立の背景と目的
自家用車の年間稼働率は約3%と言われており、個人間でシェアすることで自家用車の高い維持費を軽減したいというニーズは年々増加している。そこで、DeNAは個人間カーシェアサービス「Anyca」を2015年9月から展開し、現在、会員数20万人以上、登録車数7,000台以上と、市場を牽引してきた。一方で、個人間カーシェアサービスにおいては、トラブルを予防し、保険による「安心・安全」の担保がこれまで以上に求められている。
こうした背景を受け、DeNAとSOMPOホールディングスは、モビリティ領域における合弁会社の設立を通じて「安心・安全」な個人間カーシェア市場の実現を目指す。これまでDeNAが運営してきた個人間カーシェアサービス「Anyca」の事業は、2019年4月から「DeNA SOMPO Mobility」が引き継ぎ、運営を開始する。
また、新たにマイカーリース事業を運営する合弁会社として「DeNA SOMPO Carlife」を設立する。一定期間において車を定額で手軽に所有できるマイカーリースは、サブスクリプションモデルの一つとして、近年一層注目されている。DeNAとSOMPOホールディングスの取り組みにおいても、個々の生活スタイルに合った車の所有方法の一つとして、これまでにない新しいマイカーリース事業を2019年6月から展開する予定である。最大の特徴としては、「DeNA SOMPO Carlife」でリースした車を「Anyca」でカーシェアする仕組みの提案である。サブスクリプションとシェアリングの組み合わせで、マイカーの実質負担を軽減し、誰もが憧れの車を持てる社会の実現を目指していく。
「DeNA SOMPO Mobility」と「DeNA SOMPO Carlife」は、「安心・安全」を届けるリアルな保険販売網と約1,300万件の自動車保険を通じた車とドライバーのデータを保有するSOMPOホールディングスの強みと、インターネットとAIのデジタルテクノロジーで質の高い サービスを設計し運営するノウハウを所持するDeNAの強みを生かし、リアルとデジタルを融合させたモビリティサービスにおける新しい価値を提供していく。
「DeNA SOMPO Mobility」の取り組み
・個人間カーシェア事業
◇「DeNA SOMPO Mobility」は、これまでDeNAが運営してきた個人間カーシェアサービス
「Anyca」を引き継ぎ、2019年4月から本事業を運営していく。
・個人間カーシェア専用保険の提供検討
現在の24時間単位の自動車保険以上に個人間カーシェアに特化した専用保険の提供を検討し、「安心・安全」の提供を加速させる。
・「0円マイカー」の提供
「DeNA SOMPO Mobility」が所有する、レンタカー登録及びカーシェア受け渡し用機器の取り付けをした車を管理・カーシェアすることを条件に、一定回数は無料で利用できる取り組みである。また、既に車を所有している場合には、レンタカー登録及びカーシェア受け渡し用の機器取り付けを行い、カーシェアをすることを条件に定額を支給する。
Anycaで培ったビッグデータを元に、エリアや車種などのカーシェアの需要を分析し、ニーズが高い都市部から期間限定での提供を予定している。
この取り組みにより、「0円」に近い実質負担でマイカーが持てる世界を、疑似体験していただくことで、個人間カーシェアの普及に繋げる。
「DeNA SOMPO Carlife」の取り組み
・マイカーリース事業
「DeNA SOMPO Carlife」は、2019年6月からマイカーリース事業の開始を予定しており、お客さまへ提携するマイカーリース商品の取次を実施する。SOMPOホールディングスグループのネットワークを通じて、将来的には月間1,000台規模の提供を見込んでいる。