三井住友海上、データ活用ビジネスへの対応態勢を強化
三井住友海上は、1月に、「CASE※1」「MaaS※2」といったキーワードに代表される自動車産業をとりまく環境変化への対応強化、取引先企業等や同社が保有するビッグデータ分析・活用を通じたビジネスモデルの企画・構築を目的とする専門部署を新設した。
同社は、今後見込まれるさまざまな技術革新や社会環境の変化に伴うビジネスの変革の動きを敏感に捉え、お客さまニーズに応える商品・サービスの開発や新たなビジネスモデルの構築を通じ、安心・安全な社会の実現に貢献していく。
※1 C:Connected(コネクテッド)、A:Autonomous(自動運転)、S:Shared&Service(シェアリング)、E:Electric(電動化)の頭文字を取ったもの。
※2 Mobility as a Service の略。ICT を活用して交通をクラウド化し、公共交通か否かにかかわらず、マイカー以外のすべての交通手段によるモビリティを1つのサービスとしてとらえ、シームレスにつなぐ新たな「移動」の概念。
近年、IoT・AIをはじめとするデジタル技術や、企業が保有するデータ活用が急速に進展する中、企業における事業領域の変革や業態の垣根を越えた異業種の連携等が加速している。
自動車産業においては、「CASE」「MaaS」に代表されるように「100年に一度」ともいわれる変革期を迎えている。また、自動車産業以外でも、各企業が保有するデータを分析・活用することで、新たなイノベーションを創出する動きが活発化している。
こうした環境を踏まえ、同j社は、自動車産業および自動車産業以外の各領域において、最新の技術やビジネスの変革に関する情報収集や動向分析を行い、新たなビジネスモデルや商品・サービスの企画・提案を行う専門部署を新設した。
●新設部署の概要(新設部署名、役割)
○営業企画部 モビリティビジネスチーム
【自動車産業の対応】
・「CASE」、「MaaS」等の業界動向・技術動向の調査研究、保険ビジネスへの影響を踏まえた対応策の企画・提案
・関連する新商品・サービスの開発、事務・損害サポート業務の効率化・高度化等に関する企画
○デジタル戦略部 デジタルビジネスチーム
【自動車産業以外の対応】
・取引先企業等が保有するビッグデータの活用・分析、新たなビジネスモデルの構築に向けた企画・提案