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三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、有事対応サービス利用者向け専用のサイバー保険を開発

三井住友海上ならびに、あいおいニッセイ同和損保、MS&ADインターリスク総研は、ベライゾンジャパン合同会社(以下「ベライゾン社」)が提供する有事対応サービスとサイバー保険を組み合わせた商品を共同で開発し、11月から提供を開始する。
ベライゾン社の有事対応サービスは、サイバー攻撃による被害発生の連絡から3時間以内に電話サポートを実施するほか、世界100ヵ国以上のネットワークを通じて、調査員による24時間以内(注1)の現地駆付けやフォレンジック調査等を含む、初期対応の開始を所定時間(100時間)限度に実施する。
三井住友海上またはあいおいニッセイ同和損保は、お客さまが所定時間を超えて、そのサービスを利用になられる場合に、サイバー保険で追加費用を補償する。
MS&ADインシュアランスグループは、今後も多様化するお客さまニーズに応える商品・サービスの開発を積極的に進めていく。
(注1)渡航準備の関係上、渡航困難な場所への到着には、24時間以上かかる場合もある。また、事故対応のやり取りは、英語で行う。
1.有事対応サービスとサイバー保険の連携メリット
ベライゾン社の有事対応サービスとサイバー保険を同時に契約することで、次のメリットがある。
(1)あらかじめ購入した100時間を超過して初期対応を実施する場合に、その追加費用をサイバー保険から補償する。お客さまは、追加費用を負担することなく安心して、高品質かつ迅速なベライゾン社のサービスを継続して利用できるため、被害の拡大を最小限に抑えることができる。また、使用せず余った時間は、無償サービス等の付帯サービスにも利用できる。
(2)サイバー保険の費用補償は、ベライゾン社の基本サービスを超える部分が対象となるため、保険料の割引効果が得られる。
(3)サイバー攻撃の被害にかかるコストは、ベライゾン社のサービス契約締結時の費用とサイバー保険の保険料のみとなるため、突発的な巨額費用の発生を防ぐことができる(注2)。
(注2)保険には支払限度額が設定される。支払限度額を超えて発生した追加費用は、お客さまの負担となる。なお、支払限度額の設定は、個別に相談できる。
2.開発の背景
グローバル企業においては、海外の現地法人や事務所等でサイバー攻撃の被害を受けた際の初期対応に不安を抱えており、特にアジア地域では大きな課題となっている。通常の初期対応では、現地のセキュリティベンダーに依存せざるを得ず、依頼をしても対応まで数週間待ちとなるケースがある。また、その被害規模も甚大で、想定を超える巨額な費用が発生するケースもある。
こうした中、MS&ADインシュアランスグループは、グローバルに均一かつ高品質なお客さま対応を実現すべく、ベライゾン社と協業し、有事対応サービスとサイバー保険の連携による新たな取組を開始することとした。
■ベライゾン社が提供するサービス
【有事対応サービスの概要】
(1)特 長
①3時間以内の電話によるサポート
ベライゾン社はサイバー被害の連絡をもらってから、3時間以内に電話によるサポートを実施。
②世界100ヵ国以上をカバーした現地での初期対応を実施
ベライゾン社の調査員が、24時間以内に現地駆付けや、事故原因の特定を含めたセキュリティ対策、フォレンジック調査等の初期対応の開始を実施する。世界100ヵ国以上をカバーしているため、海外の現地法人や事務所等にも活用できる。また、リモート(遠隔)対応も可能である。
(2)利用方法:お客さまはベライゾン社との間で契約を締結し、サービス(注3)を利用できる。
(注3)サービス利用開始時にかかる費用は、お客さま負担となる。
(3)費 用:時間単位の定額料金で、利用時間に応じて購入した時間が消費される。
詳細はURLを参照
≪https://www.aioinissaydowa.co.jp/corporate/about/news/pdf/2018/news_2018110100531.pdf≫

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