三井住友海上、スリランカ最大手保険グループへの出資比率引き上げを決定
三井住友海上は、今般、スリランカ最大手保険グループであるセリンコ・グループの持株会社「セリンコ・インシュアランスPLC(Ceylinco Insurance PLC:コロンボ証券取引所上場以下、セリンコ社)」の発行済み議決権付普通株式9%を約30億ルピー(約23億円)で追加取得し、出資比率を15%に引き上げた。
また、日系保険会社として初めて常勤取締役1名を現地に派遣し、セリンコ社の企業価値向上に貢献していく。
三井住友海上は、今後もアジア地域の事業基盤を強化し、海外事業の持続的な発展を目指す。
※1ルピー=0.74円による換算値
1.出資比率引き上げの概要
(1)出資先:セリンコ・インシュアランスPLC(Ceylinco Insurance PLC)
(2)追加出資割合:9%(約23億円、累計投資額約40億円)
(3)追加出資時期:2018年8月
2.追加出資の背景と目的
スリランカは、2017年の実質GDP成長率が3.1%(スリランカ政府発表)と高い成長を遂げている。同国は、東はアセアン諸国、西は中東から東アフリカに至る海運交通の要衝にあり、域内の一大物流拠点として存在感を高めている。また、歴史的に古くから日本と友好関係にあり、緊密な親日国である。現在、約130社の進出日系企業数は今後もさらに増加し、堅調な経済成長が見込まれる。
保険市場においても、2015年から3年連続で二桁成長を遂げており、生活水準の向上や都市化の進展、生活スタイルの変化等を背景に保険ニーズが高まっている有望な市場である。その中でも最大手であるセリンコ社は、2017年の税引後利益が約87億円と収益性が高く優良な保険会社である。
同社は、今後もスリランカ進出日系企業のお客さまへサービスを提供するとともに、同国における保険の普及と経済発展に寄与していくため、2015年7月のセリンコ社への出資に続き、今般、出資比率を引き上げた。