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損保ジャパン日本興亜とSOMPOリスケアが「Highly Commended Paper 2017」を受賞

損保ジャパン日本興亜とSOMPOリスケアマネジメント社(以下「SOMPOリスケア」)が神戸大学都市安全研究センター(小林准教授)および京都大学防災研究所(寶教授)と共同で発表した洪水リスク評価に関する学術論文が、英国 Wiley 社が出版する洪水リスクマネジメント誌(Journal of Flood Risk Management、以下「JFRM」)における 2017 年優秀論文賞(Outstanding Paper Award 2017)の「特別推奨論文(Highly Commended Paper)」に選定された。
■JFRM 2017 年優秀論文賞について
JFRM は、洪水災害分野の専門学術誌であり、当該研究分野での影響度は世界的にも大きく、世界中の研究者から高い評価を受けている。優秀論文賞は、1 年間に同学術誌に掲載された全論文の中から、特に優れた論文が表彰されるもの。
■論文概要
1.論文名
「 A high-resolution large-scale flood hazard and economic risk model for the property loss insurance in Japan」
2.概要
SOMPOリスケアは、洪水リスク評価手法の開発のため、2010 年度から神戸大学都市安全研究センターおよび京都大学防災研究所と共同研究を開始した。この共同研究により開発した「洪水リスク評価モデル」の枠組みと基礎モデルを本論文で提示した。工学的な降雨流出・洪水氾濫シミュレーション技術に、確率的な保険損害額を推定する技術を組み合わせることで、洪水による経済被害額を算出できることを示したもの。
同論文で示した基礎モデルをもとに、日本全国の洪水リスクを算出できる「洪水リスク評価モデル」を 2015 年度に完成させ、損保ジャパン日本興亜とSOMPOリスケアでは、保険のリスク集積管理および企業向けのリスクコンサルティングに活用している。
■今後の展開
1.「洪水リスク評価モデル」の活用
神戸大学都市安全研究センターおよび京都大学防災研究所との共同研究は、日本およびアジア諸国の洪水リスク評価の精度向上を目指して継続している。今後、洪水リスク評価モデルを発展させると同時に、その技術を、火災保険の適正な保険料設計、新たな保険商品・デリバティブ商品開発等に活用していく。
2.防災・減災への活用
グループの CSR 重点課題の1つとして掲げている「防災・減災への取組み」にも活用すべく、全国の地方自治体との連携協定に基づく自治体の防災・減災の取組み支援への活用も検討し、また気候変動への適応に資する商品・サービスの開発といった、SDGs 達成に向けた取組みにも積極的に活用していく。

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