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朝日火災が日本格付研究所から「A」の長期発行体格付を取得

朝日火災が日本格付研究所(JCR)から、「A」(シングルAフラット)の長期発行体格付を取得した。
格付け理由は次のとおり。
■格付事由
(1) 楽天(長期発行体格付:A)による同社株式の公開買付が 18 年 3 月 13 日に終了した。楽天は株式総数の9 割超を確保しており、今後、所定の手続きを経て同社を完全子会社化する。JCR は、本件公開買付の開始を受けて、18 年 1 月 29 日付で同社の格付をクレジット・モニターの対象とし、楽天グループにおける戦略上の位置付け、サポートの可能性などを確認してきた。楽天は同社をグループ戦略に組み込むことで「楽天経済圏」の FinTech 事業を拡充することができる。楽天経済圏には、カード、旅行、ゴルフといった、損害保険と親和性の高い事業が多く、グループシナジーが想定しやすい。また、グループの事業運営の一体性を踏まえると、同社の経営管理、人材、システムなどの面で楽天による相応のサポートが期待できる。JCR は、楽天グループにおける同社の重要性やサポートの強さは、FinTech 事業各社(カード、銀行、証券)と同程度と判断し、同社の格付につきクレジット・モニターを解除して「A」、格付の見通しは「安定的」とした。
(2) 同社のビジネスモデルは楽天グループの下でも大きく変わることはないが、国内 E コマース市場でトップシェアを誇る楽天市場の顧客にアクセスできることは、同社の課題であった顧客認知度の向上や販路の拡大にプラスに働くと JCR は考える。また、楽天がこれまでカード、銀行、証券、生保などの金融事業者を買収し、経営を軌道に乗せてきた実績とノウハウを有する点はグループシナジーを見通す上で強みとなろう。もっとも、国内損保市場では商品の多様化と販売チャネルの複線化が進展し競合が激化している。
楽天ブランドの下、訴求力のある商品を提供することでいかにニーズを掘り起こしていけるか実績を確認していく。

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