三井住友海上がブロックチェーン技術を活用した保険申込書類の確認業務における実証実験を開始
三井住友海上は、株式会社 bitFlyerと共同で、ブロックチェーン技術を活用した保険申込書類の確認業務における実証実験を、今般、開始した。従来、保険申込書類の確認業務では、全国の営業拠点と事務センター間におけるFAX等の紙によるやり取りが中心であったため、書類確認等に一定の時間を要していた。同実証実験では、これらの業務に bitFlyer の高度なブロックチェーン技術(※)を活用することで、デジタライゼーションによる業務効率化と迅速な保険証券発行によるお客さまサービスの向上を目指す。
同社は、今後もデジタライゼーションを推進し、お客さまサービスの向上に努めていく。
(※)本実証実験では、bitFlyer のブロックチェーン技術「miyabi」を採用している。「miyabi」は、ブロックチェーンの特長である堅牢性を持ちながら、処理速度等の課題に対応する技術を有している。
■実証実験の概要
1.実験内容
全国の営業拠点と事務センターの間において、保険申込書類の照会やその回答、進捗状況等をブロックチェーン上で情報共有するシステムを構築し、業務効率化等を含めた実用可能性を検証する。
2.実施時期
2018年1月中旬から約3ヶ月間(予定)
3.期待される効果
(1)保険証券発行期間の短縮
照会業務に電子データを活用するため、FAX等の送付・受領・確認に費やす時間が削減され、保険証券発行に要する期間の短縮が見込まれる。
(2)高度なセキュリティの確保
ブロックチェーン技術の活用により、高度なセキュリティを確保し、情報漏えいや紛失リスクを削減する。
(3)安価なシステムの構築
従来の中央認証やデータ管理等における強固なセキュリティの構築が不要となるため、安価なシステム開発が可能となる。
■今後の展開
実証実験の結果を踏まえ、全国の拠点でブロックチェーン技術を活用した業務プロセスの最適化を推進するとともに、代理店も利用可能なシステムの開発を検討していく。