共栄火災が共同海損精算人による海上保険セミナーを開催
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共栄火災は、11月17日、新橋本社大会議室において、実務経験豊富な共同海損精算人である関根司氏(チャールス・テイラー・ジャパン株式会社)による「共同海損の基礎並びに事故発生時の対応セミナー」を開催した。このセミナーは外航貨物海上保険の契約者および代理店を対象に開催したもので、53名の関係者が出席した。
セミナーは、海上保険と周辺知識および事故発生時の対応などの習得を目的とした「基礎講座」と、共同海損の基礎や事故発生時の各当事者の対応を題材とした「本講座」の2部構成で行われた。
第1部の基礎講座は同社商品開発部海上グループリーダーの金田宏太郎氏が講師を務め、貿易取引や海上輸送に関わる諸規定、海上保険の仕組み、事故発生時の対応や保険金請求の流れなど、約90分にわたり解説した。
第2部の本講座では、冒頭、同社執行役員損害サービス業務部長の阪本隆史氏が挨拶し、「AI、IoT、ビッグデータなどの技術革新が進展する中にあっても、国際海上輸送においては予期せぬ海難事故が発生する。また、共同海損となるような事故が発生した場合には専門的知識が不可欠となる」と共同海損を理解することの重要性を訴えた。
続く本講座では、関根氏により90分にわたり共同海損に関する講義が行われた。内容としては、「共同海損とは何か」「共同海損の成立要件」「共同海損事故の例」「共同海損とヨーク・アントワープ規則の関係」「共同海損の宣言」「共同海損の保証」「事故発生時の各当事者の対応」の7項目について具体的な事例やクイズを交えながらわかりやすく解説した。