あいおいニッセイ同和損保がEDRのデータを活用した自動車事故損害調査へ
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あいおいニッセイ同和損保は、自動車のブラックボックスと言われるEDR(イベント・データ・レコーダ)※1のデータを活用した自動車事故損害調査に取り組むことで、より一層のお客さまサービスの充実を図る。
同社は自動車事故の調査会社であるあいおいニッセイ同和損害調査に委託し、EDRデータを活用した事故の原因調査・研究を開始する。
現在多くの自動車には、事故による衝撃を検知した際に、車両状態に関わる多くの情報を時系列で記録するEDRという装置が搭載されている。EDRは一定以上の衝撃が加わった場合、そこからさかのぼり事故前の車両の挙動や運転手の運転状態を記録しておく装置で、記録されたデータから保険契約者が交通事故に巻き込まれた際の車両の状態を解析し、保険契約者の賠償責任の有無や分担割合などを判定することが可能となる。ただしデータの抽出には特殊な装置が必要であり、データ解析にも専門のスキルが必要となるため、従来は外部機関へ調査を依頼し、多くの場合、結果判明までに数週間を要していた。今般、同社は、ボッシュ株式会社のEDRデータ読み取り解析機器(CDR※2)の導入を決定した。専門スキルを持った社員が直接事故車両からデータの抽出・解析を行うことで、これまで以上にスピーディーな事故解決を目指す。
※1 EDR(イベント・データ・レコーダ)(Event Data Recorder)
EDRはエアバッグ制御用のコンピュータに内蔵されており、衝突から約5秒間さかのぼって車両速度、ブレーキ操作、ステアリング操舵角、衝突の大きさ、シートベルトの装着状態、エンジン回転数、アクセル開度、シフトポジション等の情報が記録される。日本では法律による車両への装着義務はないが、多数の国内メーカーの車両に装着されています。海外での訴訟では、証拠として数百件が提出されており、日本でも訴訟の場で事故状況を立証する証拠として、提出されている事例が増加している。
※2 CDR(クラッシュ・データ・リトリーバル)(Crash Data Retrieval)
CDRは車両のEDRに保存されたデータを読み出し、クラッシュ(事故)情報をCDRレポートの形で出力する。