三井住友海上、運輸安全マネジメント認定セミナー受講者向け特約を販売
三井住友海上は、4月から「【安マネ認定セミナー専用】事故時協力特約」の販売を開始した。同特約は、国土交通省が推進する運輸安全マネジメント認定セミナーを受講した運送事業者を対象に、事故発生時の対応部門をあらかじめ指定することで保険料を3%割り引くもの。
同特約の提供により、運輸安全マネジメント制度のさらなる普及を後押しし、企業の自発的な安全管理体制の構築やPDCAサイクルによる継続的な安全取り組みを推進することで、重大事故の未然防止、再発防止につなげる。
認定セミナーは、主に中小の運送事業者を対象に、国交省の認定したカリキュラムに基づき民間機関が実施するセミナー。グループ会社のインターリスク総研も認定セミナーの実施機関として認定を受けている。また、運輸安全マネジメント制度は、運送事業者のヒューマンエラーによる事故の増加に伴い、2006年10月に創設された、輸送の安全性向上に向けた取り組みを推進する制度。
運輸安全マネジメント制度の創設以来、運送事業者による安全管理体制が整備され、事故の軽減につながる一方、中小の自動車運送事業者は安全管理規程の作成および届出等の義務付け対象から外れるため、安全管理体制の不十分な企業も多く、ヒューマンエラーによる重大事故の発生が課題となっていた。こうしたなか、同社は認定セミナーの受講を通じて保険料を割り引くインセンティブを提供し、企業の自発的な安全取り組みの浸透・定着を支援するため、同特約を開発した。
▽新特約の概要
〇特約名:【安マネ認定セミナー専用】事故時協力特約
〇対象者:保険契約始期日から過去3年以内に認定セミナーを受講したフリート契約者
〇割引率:3%
〇その他:同特約の契約には、事故発生時に義務を履行する部門をあらかじめ指定してもらうほか、認定セミナー受講済証(控)の提出が必要(グループ会社のインターリスク総研が開催する認定セミナーに限らない)。