主要損保会社が中間連結決算を発表、大手3グループは増益

 主要損保会社の2016年度中間期(16年4-9月)の連結決算(富士火災、共栄火災は非連結)が11月18日に出そろった。純利益は大手3グループとも増えた。正味収入保険料は、MS&ADインシュアランスグループホールディングスを除き減収となった。昨年10月の火災保険の商品改定(10年超の長期契約の廃止、料率改定)による駆け込み需要の反動で今期は火災保険が大幅減収となった。
◆主要損保会社の2016年度中間連結決算の概要(カッコ内は前年同期比増減率または前年同期実績、△はマイナスまたは赤字)
▽MS&ADインシュアランスグループホールディングス※
 正味収入保険料:1兆8393億円(13.5%)、中間純利益:984億円(14.4%)
〇三井住友海上(単体)
 正味収入保険料:7566億円(△5.6%)、中間純利益:693億円(54.6%)
〇あいおいニッセイ同和損保(単体)
 正味収入保険料:6094億円(△0.7%)、中間純利益:335億円(132.5%)
▽東京海上ホールディングス
 正味収入保険料:1兆7008億円(△2.0%)、中間純利益:1552億円(81.4%)
〇東京海上日動(単体)
 正味収入保険料:1兆586億円(△2.3%)、中間純利益:1240億円(88.7%)
〇日新火災(単体)
 正味収入保険料:709億円(△0.9%)、中間純利益:21億円(137.6%)
▽SOMPOホールディングス
 正味収入保険料:1兆2795億円(△3.8%)、中間純利益:434億円(52.0%)
〇損保ジャパン日本興亜(単体)
 正味収入保険料:1兆874億円(△4.7%)、中間純利益:412億円(367.4%)
▽富士火災(非連結)
 正味収入保険料:1199億円(△19.8%)、中間純利益:40億円(△99億円)
▽共栄火災(非連結)
 正味収入保険料:826億円(△2.5%)、中間純利益:42億円(43.1%)
※三井住友海上の正味収入保険料は独自商品である自動車保険「もどリッチ(満期精算型払戻金特約付契約)」の払戻充当保険料を控除したベースで記載。

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