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三井住友海上とインターリスク総研、洋上風力発電設備のリスクに関するハンドブックを作成

 三井住友海上とインターリスク総研は、このほど洋上風力発電の普及を支援するため「洋上風力発電設備 事故・故障リスクに関するハンドブック」を発行した。このハンドブックは、2014年6月に発行した陸上風力発電設備ハンドブックの続編であり、再生可能エネルギーの発展に寄与するとされる洋上風力発電について、その事故・故障リスクを適切に把握するための情報提供を目的に作成したもの。
 洋上風力発電は、陸上風力発電に比べて利用可能な風力エネルギーが豊富で、立地の制約なく大規模化できるなどのメリットがあり、国土が海に囲まれた日本では有力な再生可能エネルギー源として期待されている。
 洋上風力発電を取り巻く環境は、固定価格買取制度(FIT)における洋上風力発電の買取価格据置きや、改正港湾法の占用公募制度における事業者の最長20年間の港湾区域占用などにより、事業環境の整備が進んでいる。一方、日本では洋上風力発電の実績はまだ数少なく、設置場所が洋上であることから、施工段階の事故や稼働段階の台風等の自然災害によるトラブル等が発生し、リスク評価が困難だった。そこで、洋上風力発電事業の開始にあたり、事業者がリスクを十分に理解し、それを軽減する適切な対策が取れるよう、保険会社の視点でリスクを評価した。
▽ハンドブックの特長
〇日本と欧州の事例をもとにリスクを分析
 日本における既設の洋上風力発電設備の事例のみならず、洋上風力発電の普及で先行している欧州の保険引受実績から事故の傾向を整理し、リスク把握やリスク回避に役立つツールとして作成した。
〇施工段階、稼働段階別にリスクを整理
 洋上風力発電設備の施工段階と稼働段階に分けてリスクを整理し、リスク状況ヒアリングシートを同時活用することでチェックすべきポイントが確認できる。
〇事業計画段階で有効に活用
 本質的なリスク低減のためには、事業計画段階でのリスク管理体制の構築が重要。ハンドブックは、リスクマネジメントに有効な第三者の専門家による管理・監督(認証制度の活用やマリンワランティサーベイの実施)についても記載している。

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