ソニー損保とヤフー、カーナビの運転特性データ活用した保険商品開発で共同研究を開始

 ソニー損保とYahoo! JAPANは2月1日、Yahoo! JAPANが提供する1000万ダウンロード突破のスマートフォン向け無料カーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」から得られる運転特性データを活用した、新しいテレマティクス保険商品や関連サービスの開発に向けた共同研究を開始すると発表した。
 ソニー損保は、一部の保険契約者を対象にこの研究への協力を依頼し、参加同意を得た上で、今春から約1年間の予定でモニターテストを実施し、研究を行っていく。具体的には、モニターテスト協力者が使用する「Yahoo!カーナビ」で計測された、走行速度、急加速、急減速などの運転特性データを、テレマティクス保険の1つである運転行動連動型(PHYD型)保険商品を開発するための研究に活用する予定。
 ソニー損保では、顧客にとって納得感のある保険商品を提供できるよう、1人ひとりのリスクを保険料に反映させる運転行動連動型の自動車保険の開発に取り組んでおり、2015年2月には日本で初めて加速・減速の発生状況(運転特性)を保険料に反映させる自動車保険「やさしい運転キャッシュバック型」の販売を開始した。
 一方、Yahoo! JAPANは、スマートフォン向けの無料カーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」を通じて、目的地へのナビゲーションだけでなく、ドライバーの安全運転意識や運転の利便性を高めるためのサービスを提供している。「Yahoo!カーナビ」では、カーテレマティクス事業「Yahoo!カーナビプラス」構想を掲げ、以前からドライバーの安全運転行動に直結する自動車保険分野との連携を検討していた。
 今回の連携により、両社の知見を活かすことで、ドライバーの安全運転支援や事故防止につながる新たなサービスや、より納得感のある新しい保険商品の開発に向けた検討を進め、自動車事故の削減に取り組む。

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