東京海上HDと損保ジャパン日本興亜、再保険会社の共同プロジェクトB3iに参画

 東京海上ホールディングスと損保ジャパン日本興亜は、世界の大手保険会社、再保険会社の共同保険プロジェクトB3i(ブロックチェーン保険イニシアチブ)に参画した。このプロジェクトは、世界15社の大手保険会社、再保険会社がイニシアチブをとり、グローバルに展開する保険事業でのブロックチェーン(分散型台帳技術)活用と、業界共通プラットフォーム構築の可能性を探求するもの。
 ブロックチェーン技術は、決済や取引の自動化など様々な領域での活用が見込まれる技術として非常に高い注目を集めているが、まだ新しい技術であり、保険業務で求められるレベルの情報の秘匿性や処理スピードなど、克服すべき課題がある。
 B3iは、2016年10月に欧州の保険会社、再保険会社5社でスタートしたプロジェクトで、グローバルに展開する保険事業でのブロックチェーン活用と、業界共通のプラットフォーム構築の可能性を探求。今回、B3iへの参画会社は両社を含め15社と拡大し、欧州、アジア、北米にまたがるグローバルベースのプロジェクトに発展した。
 今後、ブロックチェーン技術を用いて、再保険取引におけるデータ交換の非効率性を改善する実証実験を行っていく。なお、B3iは最初の研究成果を今年6月に公表する予定。

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