損保ジャパン日本興亜、ラオス民間保険会社と包括業務提携書を締結

 損保ジャパン日本興亜は2月15日、ラオスの民間保険会社であるラオベト社と包括業務提携書を締結したと発表した。ラオスの民間保険会社が、外国の保険会社と包括業務提携書を締結したのは今回が初めて。
 ラオベト社は、ラオスで収入保険料第2位の損害保険会社であり、ラオス最大の銀行であるBCELのネットワークを活用した企業取引に強みを持っている。損保ジャパン日本興亜は、メコン経済圏(タイ、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマー)の発展をビジネスチャンスと捉え、2016年5月に外国保険会社として初めてミャンマーの保険会社「AYA Myanmar Insurance Co., Ltd.」と業務協力覚書を締結するなど、この地域における保険引受体制を強化している。
 ラオスの実質GDP成長率は、毎年約7%とメコン経済圏で最も高い水準にあるが、廉価な労働力、安く安定した電力に加え、2015年12月のASEAN経済共同体発足が追い風となり、企業の進出は今後も加速することが予想されている。こうした動きに伴って、ラオスにおける損害保険マーケットも急速な成長が見込まれている。
 今回の提携締結を機に、損保ジャパン日本興亜は、Sompo Insurance(Thailand)社内にラオス室を設置し、フロンティング方式による企業保険の引き受けなど、高い品質のサービス提供体制を整備する。今後は、ラオベト社との共同商品開発や保険の普及推進を通じて、ラオス保険市場の発展に貢献していくとしている。
 なお、フロンティング方式とは、ラオス国内の物件を、ラオベト社が保険契約を引き受け(元受)、その一部または全部を損保ジャパン日本興亜が再保険として引き受ける(受再)契約。

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