主要損保会社が第3四半期連結決算を発表、大手3グループは増益

 主要損保会社の2016年度第3四半期(16年4月‐12月)連結決算(共栄火災は非連結)が2月14日に出そろった。大規模な自然災害も少なく、支払う保険金が減少したことや、買収した海外子会社が収益に貢献するなどして、連結純利益は大手3グループとも増えた。正味収入保険料では、MS&ADHDと東京海上HDの2社が増収となった。
◆主要損保の第3四半期連結決算の概要(カッコ内は前年同期比増減率、△はマイナス)
▽MS&ADインシュアランスグループホールディングス(※)
 正味収入保険料:2兆6086億円(11.4%)、純利益:2096億円(22.8%)
○三井住友海上(単体)
 正味収入保険料:1兆1043億円(△3.7%)、純利益:1251億円(25.0%)
○あいおいニッセイ同和損保(単体)
 正味収入保険料:9051億円(0.3%)、純利益:563億円(66.4%)
▽東京海上ホールディングス
 正味収入保険料:2兆5389億円(1.6%)、純利益:2281億円(26.1%)
○東京海上日動(単体)
 正味収入保険料:1兆5820億円(△1.4%)、純利益:1930億円(△24.6%)
○日新火災(単体)
 正味収入保険料:1059億円(0.1%)、純利益:38億円(0.5%)
▽SOMPOホールディングス
 正味収入保険料:1兆8863億円(△2.7%)、純利益:1097億円(24.3%)
○損保ジャパン日本興亜(単体)
 正味収入保険料:1兆6188億円(△4.0%)、純利益:1026億円(68.0%)
▽共栄火災(非連結、業績の概況)
 正味収入保険料:1241億円(△1.8%)
※正味収入保険料は、三井住友海上の独自商品である自動車保険「もどリッチ(満期精算型払戻金特約付契約)」の払戻充当保険料を控除したベースで記載。

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