三井住友海上、MSIG Europe SEを設立
三井住友海上は、2024年6月25日に公表※1した欧州大陸現地法人のMS Amlin Insurance SE(以下「AISE」)とMSIG Insurance Europe AG(以下「MSIGEU」)の合併が完了し、7月1日付で新会社MSIG Europe SEを設立した。
※1:欧州大陸事業の再編について(2024年6月25日ニュースリリース)
1.合併の背景
同社は、1958年に戦後の日系企業の欧州進出を支えるため、ドイツで元受事業を始めた。
2007年から、ドイツ・フランスを中心とした現地大企業マーケットに参入、事業領域を拡大して欧州大陸事業を開始した。事業拡大に伴い、2012年に英国と欧州大陸事業を分割してドイツに現地法人MSIG EUを設立し、よりスピーディーに現地の事業運営ができる体制を整えてきた。
MSIG EUは現地の大企業および日系企業、AISEは2016年の同社によるAmlin社買収以前から現地中堅・中小企業を中心に元受事業を推進しており、同社はこれまで2社体制を併存させてきた。
欧州大陸市場は、現地大手保険会社が大きな存在感を示しており、競争が激しく、常に変化が求められている。同社は、2社が有する大企業向け保険の知見と、マリンやスペシャルティ種目に関する専門性をさらに追究し、社会産業の変化とお客さまのニーズに即した競争力のある商品・サービスを提供することで「最も選ばれる保険会社」を目指している。この実現に向け、資本効率を高め、競争力を向上させるため、2社の合併を検討してきた。この度、現地関連当局からの承認等、必要な手続きが完了したため、本日より新会社での業務を開始した。
2.今後の展望
新会社は、欧州大陸の企業向け損害保険市場で上位5社に次ぐ規模となる。欧州全域のお客さまに高度な商品・サービスを提供することで、市場でのプレゼンスを一層高め、同社グループ全体のお客さまサービスの更なる向上に努めていく。