東京海上ホールディングス、動物病院向け新サービス「医薬品等共同購買サービス」の提供開始
東京海上ホールディングスが2024年10月に設立した東京海上ウェルデザイン株式会社(以下「東京海上ウェルデザイン」)は、5月より、動物病院向けに「医薬品等共同購買サービス」の提供を開始する。東京海上ウェルデザインは本サービスの提供を通じて、ペットに対する質の高い医療提供体制を構築し、動物病院の安定的および効率的な経営の実現に貢献していく。
1.背景
近年、少子高齢化などによる単身世帯の増加や、ライフスタイルの変化に伴い家族の一員としてペットの存在感が高まると共に、飼い主様とペットの安心・安全に対する意識も大きく向上している。
これまで東京海上グループでは、アニコム損害保険株式会社とペットの保険商品・ソリューションの開発・提供に向けて資本業務提携を締結し、共同でペット保険の販売を開始するなど安心・安全にペットと共生する社会の実現に向けて取組んできた。
ペットヘルスケアの領域において、動物病院の人材不足や医薬品調達コストの増加に伴う医療費の高騰など様々な課題が顕在化していることから、飼い主とペットが安心して健やかに 生活できる社会の実現を目指し、今般新たに東京海上ウェルデザインでは動物病院の業務効率化支援、および医薬品の調達コストを削減する「医薬品等共同購買サービス」の提供を開始する。
本サービスを通じて医療費の低廉化やペットが必要な時に適切な医療を受けられる環境の整備を進めていく。
2.東京海上ウェルデザインの概要
会社名 東京海上ウェルデザイン株式会社
設立年月日 2024年10月23日
本社所在地 東京都千代田区大手町2-6-4
代表者 代表取締役社長 木村淳平
資本金 460百万円(資本準備金を含む)
株主構成 東京海上ホールディングス株式会社100%
事業概要 ペットヘルスケアに関する社会課題へのソリューションの開発・販売
3.新サービスの概要
医薬品等共同購買サービスは動物病院の医薬品等の調達コスト削減や、発注に係る業務の削減に貢献するサービスである。
(1)医薬品卸会社からの共同購入
従来、動物病院では、単独で複数の医薬品卸会社と価格交渉を行った上で発注をした。
本サービスでは、東京海上ウェルデザインが複数の動物病院と共同で医薬品等を購入する加盟店契約を締結し、医薬品卸会社との価格交渉を行なう。これにより、動物病院における個別の価格交渉業務を削減すると共に、スケールメリットを活かした医薬品の調達を目指す。
(2)発注・仕入れ業務の一元化とデータ活用
動物病院における医薬品等の発注は電話、FAX、WEBサイトなど、医薬品卸会社ごとに異なる方法で行われており、発注・仕入れ業務が煩雑になっていたが、新たに提供する医薬品受発注システムを導入し一元管理することで、こうした業務の効率化を図り、発注コストを削減する。
また、将来的には医薬品受発注システムに蓄積されたデータを活用して医薬品名の標準表記等を進めることで、動物医療における医薬品流通の効率化を実現していく。
なお、医薬品受発注システムは2025年9月より提供を開始する予定である。