新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

東京海上ホールディングス、三菱商事株式会社による自己株式の公開買付けへの東京海上日動による応募及び有価証券売却益の計上見込みを公表

東京海上ホールディングスの子会社である東京海上日動は、三菱商事株式会社(以下「三菱商事」という。)が公表した自己株式の公開買付け(以下「本公開買付け」という。)に、東京海上日動が保有する三菱商事株式の全てを応募することを4月3日に決定した。
1.本公開買付けへの応募の概要
東京海上日動が保有する三菱商事の下記普通株式を本公開買付けに応募する。
応募予定株式数 普通株式85,851,615株
買付価格 1株につき2,291円
売却予定総額 196,686百万円
2.応募の理由
同社は、同社グループのリスクポートフォリオを見直し、社会課題解決や成長分野等に対して資本を振り向けるべく、保有する政策株式(非上場株式及び資本業務提携による出資等は除く)を、2029年度末までにゼロにする方針としている。その方針に基づき、同社の子会社である東京海上日動は、三菱商事に対して、政策株式を削減するべく、その所有する三菱商事の普通株式の全てについて売却したい意向がある旨を伝えた。その後、協議を重ねた結果、東京海上日動は、三菱商事から、本公開買付けへの応募についての提案を受けた。東京海上日動にて提案内容について検討した結果、買付価格等の条件が妥当であると判断できたことから、本公開買付けに応募する旨を決定した。
3.本公開買付けへの応募前後の所有株式の状況
(1)本公開買付け前の所有株式数 85,851,615株
(発行済株式総数に対する割合2.16%)
(2)本公開買付けへの応募予定株式数 85,851,615株
(発行済株式総数に対する割合2.16%)
(3)本公開買付け後の所有株式数 0株
(発行済株式総数に対する割合-%)
(注1)本公開買付け後の所有株式数は、本公開買付けが成立し、東京海上日動が応募する三菱商事普通株式85,851,615株が全て買い付けられた場合の所有株式数を記載している。なお、本公開買付けにおいては、三菱商事の買付予定株式数の上限が100,390,000株と設定されていることから、同社の他の株主の応募状況によっては、東京海上日動が応募する85,851,615株の一部は買い付けられない可能性がある。
(注2)「発行済株式総数に対する割合」は、いずれも三菱商事が2025年2月6日に発表した「2025年3月期第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」に記載された2024年12月31日現在の三菱商事の発行済株式総数(4,022,391,153株)から、同日現在の三菱商事が所有する自己株式数(45,623,570株)を控除した株式数(3,976,767,583)株に基づき計算し、小数点以下第三位を四捨五入している。
4.本公開買付けの日程(予定)
本公開買付開始公告日 2025年4月4日
公開買付期間 2025年4月4日から2025年5月2日
決済開始日 2025年5月28日
5.業績への影響について
東京海上日動の応募株式数85,851,615株の全部の買い付けが行われた場合、2026年3月期の同社連結決算において有価証券売却益1,900億円を計上する見込みである。なお、本件も含めた2026年3月期における政策株式の売却計画および通期業績予想については、2025年5月20日に公表予定である。

関連記事(保険業界ニュース)

生保

T&Dホールディングス 、議決権行使助言会社(ISS社、グラス・ルイス社)のレポートに対する見解を発表

損保

東京海上ホールディングス、東京海上日動の業務改善計画の進捗および改善状況について(その5)を発表

損保

SOMPOホールディングス、損保ジャパン、業務改善計画の進捗状況(開示事項の経過・2025年5月末時点)を公表

生保

住友生命、プレコンセプションケア研修を株式会社武蔵野銀行の新入行員を実施

生保

明治安田生命、“明治安田ふるさと関西を考えるキャンペーン50年目”冊子「関西浪漫紀行-関西の旅の魅力考-」を発行

損保協会・団体

損保協会、「代理店業務品質評議会」を設置

損保

東京海上日動、中小企業向け保険「超Tプロテクション」へのカスタマーハラスメント発生時の補償導入

生保

第一生命ホールディングス、キャップジェミニと国際的なデジタル変革を推進する「グローバル・ケイパビリティ・センター」(GCC)をインドで設立する複数年契約を締結

生保

明治安田生命、「QOL向上」をめざす研究に取り組む「明治安田×弘前大学QOL共創研究所」を開所

損保

東京海上ホールディングス、自己株式の取得状況を公表