SBI生命、自社開発したAI搭載議事録要約アプリ「TEX(テックス)」をリリース
SBI生命は、AI搭載の議事録要約アプリケーション「TEX(Transcribe Express)」を自社開発し、社内業務へ導入した。
■背景
SBI生命では、会議等における議事録の作成・要約において、人手による音声データからの文字起こしと要約を行う作業が非常に時間と労力を要していることが課題となっていた。
今回自社開発したTEXでは、複数の大規模言語モデル(LLM:Claude3.5Sonnet、GPT-4o、PLaMoPrime)を切り替え可能とすることで、要約業務等のさらなる効率化を実現した。
■システムの概要
TEXは、アマゾンウェブサービス(AWS)の基盤をベースとした音声データの自動文字起こし機能と、LLMによるAI要約機能およびレポート出力をワンストップで実行するアプリケーションである。
今回TEXに搭載する複数のLLMのなかでもPLaMo Primeは、Preferred Networksグループが開発する国産のLLMであり、日本語を豊富に含むデータセットを学習することで高度な日本語性能を実現している。
【TEXの主な機能】
・自動文字起こし機能
音声ファイルから自動で文字起こしをする。
・スピーカー(話者)判別機能
会議等の音声データから複数のスピーカーを判別したうえで文字起こしをする。
・要約機能とプロンプトのストック(保存)機能
議事録要約用に準備されたプロンプトのテンプレートを用いることでスピーディーな要約が実現される。また、よく使われるプロンプトはストック(保存)して再利用や編集が可能である。
・文字数制約機能
指定した文字数(200~2000文字)を目安として要約することができる。
■今後について
TEXの機能を順次拡張し、さらなる社内業務の効率化とお客さまサービスの充実をスピーディーに図っていく。