東京海上日動、未来への森(高知県安芸市・東山森林公園)が環境省「自然共生サイト」に認定
東京海上日動は、高知県、安芸市、高知東部森林組合と「協働の森パートナーズ協定」を締結し、「東京海上日動 未来への森」として、森林の保全・再生を行うと共に、地域と都市部の交流による地域活性化に取り組んでいる。今般、協定森林である「東京海上日動 未来への森」内の東山森林公園が環境省により「自然共生サイト」に認定された。
1.自然共生サイト
ネイチャーポジティブの実現に向けた取組の一つとして、「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を国が認定する制度である。認定区域は、保護地域との重複を除き、OECM*1として国際データベースに登録される。
同社は、2022年3月から「生物多様性のための30by30アライアンス*2」に参加し、自然共生サイトの認定に向けた取り組みを進めてきた。
2.東京海上日動 未来への森(東山森林公園)
「東京海上日動 未来への森」は、同社が安芸市、高知県、高知東部森林組合と「協働の森パートナーズ協定」に基づき2009年から森林保全に取り組んでいる協定森林である。
認定された区域は、協定森林に含まれる「東山森林公園」で、高知県安芸市の南東に位置している。
社員等が毎年、間伐体験ボランティアを実施し、環境学習の場となっているほか、市民団体が森林浴イベントを開催する等、森林公園の生態系サービスを積極的に活用している。
また、「東山森林公園」の西側は、国の天然記念物である「伊尾木洞のシダ群落」に隣接しており、「東山森林公園」で涵養された水が伊尾木洞に向かって流れている。認定区域の樹林は、天然記念物のシダ類に適した温度と湿度を安定的に保つことに寄与している。
これらの点等が評価され、自然共生サイトに認定された。
地球の環境を守るには、気候変動対策に加え、自然資本・生物多様性の損失を止め、回復させる「ネイチャーポジティブ」を実現することが不可欠である。同社は「東京海上日動 未来への森」の活動に加えて、マングローブ植林やアマモ場の保全・再生等の環境保護活動にも取り組んでいる。
また東京海上グループとして、自然資本・生物多様性の保全を真正面から取り組むべき重要な課題として位置づけ、自然関連課題の解決につながる保険商品・サービスの開発・提供や森林ファンド等への投資等を行っている。
今後も、かけがえのない自然環境を持続可能な状態で未来世代に引き継ぐ取り組みを一層推進していく。
*1 保護地域以外で生物多様性保全に資する地域。Other Effective area-based Conservation Measuresの略。
*2 2030 年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させる(ネイチャーポジティブ)というゴールに向け、自国の陸域・海域の少なくとも 30%を保全・保護すること(30by30)の達成を目指す行政、企業、NPO等の有志連合。