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あいおいニッセイ同和損保、BEVユーザー向け充電サービス実証実験を開始

あいおいニッセイ同和損保、MS&ADグランアシスタンス株式会社、株式会社タケヒロレッカー、BellEnergy株式会社は、トヨタ・レクサスBEVの一部ユーザー向けに、BEVの普及・拡大を見据えた充電サービスの実証実験を9月から実施する。
1.背景
カーボンニュートラルに向けた取り組みが世界中で加速し、国内外におけるBEVの普及・拡大が見込まれる中、BEVを安心して乗車できる環境づくりが求められている。その一つとして、電欠時の迅速な充電や、電欠を未然に防ぐ仕組みの構築が必要とされている。
一般的に、ガソリン車がガス欠になった場合は、その場で応急的に給油するサービスが提供されているが、BEVが電欠となった場合には最寄りの充電スポットまでレッカーで搬送される。レッカー搬送を行う場合、レッカー車への積み下ろし作業や充電スポットまでの移動に時間がかかるケースもあり、結果としてドライバーの行程変更を余儀なくされることもある。また、地方部などでは充電スポット数が十分に整備されていないといった課題も抱えている。
このような状況を踏まえ、あいおいニッセイ同和損保、MS&ADグランアシスタンス、BellEnergyは、2022年7月に電欠発生現場で充電を行うことが出来るか検証する現場充電サービスに関する実証実験を行い、その実効性や充電スポット以外での充電サービス導入によるBEV利用促進効果を確認することができた。
今般、現場充電サービスの実装を見据えたニーズ調査や課題解決を目的に、トヨタ・レクサスBEVの一部ユーザーを対象とした充電サービスの実証実験を実施する。
2.「BEVユーザー向け充電サービス」の実証実験の概要
あいおいニッセイ同和損保およびMS&ADグランアシスタンス、タケヒロレッカーが保険事業やロードサービス事業で培ったノウハウ、BellEnergyが提供するポータブルBEV急速充電器「Roadie(ローディー)」を活用し、トヨタ・レクサスBEVの一部ユーザー向けに「電欠発生時の現場駆け付けサービス」を提供し、BEV利用促進効果の検証を目指する。また、様々な充電ニーズを確認するため、「予約充電サービス」の提供も行う。
(1)実施期間
・2023年9月11日(月)~11月30日(木)
(2)「BEVユーザー向け充電サービス」によって想定されるBEVユーザーのメリット
・電欠発生時の現場駆け付けサービス
・予約充電サービス
(4)実証実験の対象
トヨタBEV「bZ4X」・レクサスBEV「UX300e」「RZ450e」を所有・使用するユーザーのうち、本実証実験に応募したユーザーから抽選で約100名を選定する。ユーザーの居住地は問わず、駆けつけ対象エリアは愛知県全域となる。
(5)実証実験で使用する急速充電器「Roadie」
「Roadie」は、世界初のモジュール式ポータブルEV急速充電器として開発された「どこでも急速充電」をコンセプトに、外部入力設備が不要の完全スタンドアローン設計である。最大 20KW(DC)の高出力を実現し、10分のBEV充電で距離にして約20kmの追加走行を初めて可能にしたものである。
3.今後の展開
4社は本実証実験を通じて得られたノウハウを活用し、BEVの普及・拡大に向け、BEV充電サービスの提供により、誰もが安心してBEVに乗車できる環境づくり、およびカーボンニュートラルの実現に貢献していく。

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