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東京海上日動、ESGスコアの保険引受業務への活用に向けた実証実験を実施

東京海上日動は、トーマツと連携し、ESGスコアの保険引受業務への活用に向けた実証実験を実施する。
世界のESG投資が増大する中、企業経営においてもESGが重要な課題として認識されつつある。また、22年4月に予定されている東証の市場再編を見据えて改訂されたコーポレート・ガバナンスコード(21年6月より施行)でもESGに関する内容が大幅に拡充されている。
このような情勢のもと、同社は今後ESGスコアを保険の引受に積極的に活用することを見据え、ESGに関するコンサルティングを数多く手掛けるトーマツ社と実証実験を実施することとした。
◆実証実験の概要
ガバナンス分野を中心にESGスコアとの関連が強いと見込まれる会社役員賠償責任保険(以下「D&O保険」)を対象とした実証実験を行う。
ESGスコアは環境・社会・ガバナンスの3つの分野の取組みを評価しているものである。G(ガバナンス)では企業の取締役会の独立性や多様性、S(社会)では労働安全衛生やサプライチェーンマネジメント、E(環境)では気候変動対応、有害廃棄物の管理状況等について、企業が開示している情報を基にスコアリングしている。
同社は、このESGスコアと、D&O保険の引受時にリスク評価を行ってきた事項との相関が高いと考えた。実証実験では、AIを活用し、財務情報、過去に発生した株主代表訴訟や企業不正事件といった従来からのリスク評価項目に「ESGスコア(非財務情報)」を加え分析する。11月中の実験完了を予定している。

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