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損保ジャパン、後続無人の隊列走行向け自動車保険プランを開発

損保ジャパンは、先進モビリティと協力し、隊列走行特有のリスクを補償する新たな自動車保険のプランを開発した。本日、隊列走行の実証実験を行う事業者様等への提供を開始する。
自動車の隊列走行技術※1は運転負荷の軽減やドライバー不足の解消、燃費向上によるCO2排出量の削減などさまざまな社会的効果が期待されることから、国内外で早期実現に向けた研究・開発が進められている。
先進モビリティは2016年から経済産業省および国土交通省の「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業:トラックの隊列走行の社会実装に向けた実証」へ参画し、自動運転や隊列走行に関する技術開発や後続車無人走行実現のための課題を検証してきた。
損保ジャパンはこれまで多数の自動運転サービス実証実験に参画し、実証実験を実施する企業の声をもとに保険商品・サービスの開発を進めてきた。
今般、後続無人トラック隊列走行の実証実験に際し、隊列走行特有のリスクを補償する専用保険プランを両社で新たに共同開発した。
◆新たな補償の概要
・電子けん引途絶時(※2)の車両運搬・運転者派遣費用
電子けん引が途絶し、かつ、後続無人の隊列自動車に運転者が搭乗していないために、後続車両が走行不能になってしまった場合に、この自動車を運搬するための「車両運搬費用」「運転者派遣費用」を補償する。
・電子けん引途絶時の積み荷運搬・移動費用<業界初※3>
電子けん引が途絶した場合、当該自動車自体を速やかに持ち帰り、原因分析等を行う必要があるため、「積み荷を収容している場合にその積み荷を当初目的地まで運搬する費用」「バス等乗客を搭乗させている場合にその乗客が当初目的地まで移動する費用」を補償する。・割込み車等との接触事故に対する補償<業界初※3>
これまでも相手の歩行者等の過失部分も含めて治療費等が支払われる補償はあったが、隊列内に二輪車等が入り込み事故が発生するケースに
対応するため、相手が自動車であっても相手過失分も含めて修理費を補償する。
・高速道路上での立往生など通行不能損害
電子けん引が途絶し、かつ、後続無人の隊列自動車に運転者が搭乗していないために、高速道路が通行不能になった場合に、道路管理者等に損害賠償を行うための費用を補償する。
・車両開発事業者等の被保険者追加
対人・対物賠償の被保険者に「被保険自動車に自動運転の技術を提供する車両開発事業者」などを追加することで、事故発生時の車両開発事業者間の過失割合の協議を不要とし、自動運転実施事業者間の紛争を未然防止することができる。
・インフラ設備の欠陥等による事故の賠償責任(※4)
安全性向上のため路車間通信システムを活用する実証実験の際、インフラ設備工事の欠陥や管理不備による事故が発生した場合の賠償責任を負担することによって被る損害を補償する。
本専用保険プランは後続無人のトラック隊列走行実証実験だけでなく、後続有人やバスなどトラック以外の車両での隊列走行実証の場合にも加入できる。
※1 トラック等を電子連結技術(車車間通信)により一体に制御し、複数台の車両が隊列車群を構成し走行する技術。
※2 先頭車両と後続車両(2台目以降)の電子連結(隊列走行技術)が途切れた場合
※3 損保ジャパン調べ
※4 インフラ設備の欠陥等による事故の賠償責任部分は、自動車保険以外の商品で設計する。

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