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あいおいニッセイ同和損保、LeapMind社と資本業務提携

あいおいニッセイ同和損保は、2019年10月にディープラーニング技術を活用し企業向けにソリューションを提供する LeapMind 株式会社(以下、LeapMind)と資本業務提携を行った。
・背景
IoT 技術の進展により様々なデバイスからデータ取得が可能となり、コネクティッドカーや自動運転車から取得できるデータ量は飛躍的な拡大が予想されている。取得したデータをカメラなどの端末上でディープラーニング※1 による解析を行う「極小量子化ディープラーニング技術」は、これからの自動運転を見据えた社会において必須の技術となると想定される。
あいおいニッセイ同和損保は、テレマティクス自動車保険のパイオニアとして様々な商品を発売しており、自動運転社会を見据えて「CASE・MaaS」に対応した商品・サービスの研究・検討を進めている。各種商品から得られるデータをより有効かつ効率的に活用し、データを駆使した魅力的な商品・サービスの開発を目指して、LeapMind と資本業務提携をした。
※1 ディープラーニングとは、AI(Artificial Intelligence、人工知能)の要素技術であり、十分なデータ量があれば、人間の力なしに機械が自動的にデータから特徴を抽出してくれるディープニューラルネットワーク(DNN)を用いた学習のこと。
・概要
LeapMind は、低消費電力な FPGA※2などの電力が限られた小さなコンピューティング環境でもデバイス側でディープラーニングが稼働する「極小量子化ディープラーニング技術」に注力している。これにより、各デバイスで取得したデータをクラウドなどに転送することなく、リアルタイムで解析し様々な事象を検知することが可能となる。さらに、デバイスで常に取得される膨大なデータの中から、必要なデータを取捨選択することも可能となり、様々なソリューションを生み出すことが期待されている。
※2 FPGA(Field Programmable Gate Array)とは、内部の論理回路の構造を、外部から設計情報を送り込むことで再構成し動作を変更することができる、回路規模が数万ゲート以上に及ぶ大規模で複雑な半導体チップ。
・今後の展開
あいおいニッセイ同和損保と LeapMind は今般の資本業務提携を通じて共同検討体制の強化を図り、極小量子化ディープラーニングを活用した商品・サービスの研究を進めていく。具体的には、テレマティクス自動車保険へ当該技術を取り込み、デバイス側で映像解析した結果を踏まえたより詳細な安全運転アルゴリズムの研究から進め、安全運転に努めているお客さまへの更なる保険料割引や、デバイス側での画像処理を活用した新しいサービス提供を目指す。また、LeapMind が協業する企業等の取組と連動した保険商品の研究開発も視野に、連携領域の拡大を目指していく。

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