あいおいニッセイ同和損保、英国パートナー会社MindFoundry社のAI開発コンサルティング事業を譲り受けに合意
Tag:組織運営あいおいニッセイ同和損保
あいおいニッセイ同和損保は、同社が英国に設立した最先端テクノロジー・サイエンス研究開発拠点AioiR&DLab-Oxford(以下「R&DLab」)と、R&DLab共同設立パートナーのMindFoundryLimited(以下「MF社」)の間で、2025年11月30日付でR&DLabがMF社のAI開発コンサルティング事業を譲り受けることにつき合意した。同社およびR&DLabは、研究開発機能やAI開発コンサル事業の強化を図り、様々な社会・地域課題の解決に繋げていく。
1.背景
同社は、保険業務におけるデータ活用やAI開発取り組みの加速や高度化のため、2020年10月にMF社と資本業務提携※1を行った。その後、更なる協業領域拡大と、従来の損保ビジネスを超えた様々な社会・地域課題解決に向けた研究開発を進めるため、2022年11月に、同社および同社の100%出資子会社であるAioiNissayDowaEuropeLimitedは、MF社と共同でR&DLabを設立※2した。
一方、急速な技術革新と社会環境の変化により、事業環境が複雑化する中、研究開発に求められる役割は大きく変わり、多様なパートナーと共に課題を発見・検証し、技術やソリューションを「社会実装」する能力が重要になっている。
同社は、このような事業環境の変化へ対応するため、R&DLabの役割を強化し、企画・開発・実装・販売に亘るワンストップ・シームレスな拠点とするため、MF社のAI開発コンサルティング事業を譲り受けることとした。
※1 英国オックスフォード大学スピンアウト企業MindFoundry社との資本業務提携について(2020年10月30日)
※2 英国オックスフォード大学のAIベンチャーと共同研究所を設立(2022年12月9日)
2.事業譲受の概要
R&DLabは、今後の開発・運用・保守に必要なシステム基盤の権利、共同研究に携わっているスタッフ、MF社が権利を有するソフトウェアIP(知的財産)の継続利用ライセンス等を譲り受ける。加えて、MF社共同創業者で、R&DLabアドバイザーでもある、オックスフォード大学のStephenRoberts教授、MichaelOsborne教授の2名が新たにR&DLabの取締役に就任する。
両教授の豊富な知見とネットワークを経営戦略に活かし、オックスフォード大学との関係強化も進めることで、研究開発機能やAI開発コンサル事業の強化を図る。
3.今後の展開
R&DLabは、多様なパートナーと共に課題を発見し、解決に繋げるコンサルティング提案活動を進め、企画からソリューション実装・販売の循環を生み出すとともに、これまでの研究開発で得られた技術・開発モデルを社会・ビジネスへ実装するための提案活動も強化する。これにより、様々な社会・地域課題の解決に繋げていく。
また、同社は2027年4月を目途に三井住友海上と合併し「三井住友海上あいおい損害保険」となる予定である。合併新会社においても、R&DLabを活用した研究開発を推進し、様々な社会・地域課題解決に資するソリューションを実現していく。
〇会社名:MindFoundryLimited
〇Webサイト:https://www.mindfoundry.ai
〇活動拠点:英国オックスフォード
〇設立年月:2015年11月20日
〇共同創業者:StephenRoberts教授/MichaelOsborne教授
〇CEO:LindsayChadwick
〇主な事業内容:AI開発プラットフォームの提供および開発支援コンサルティング
●会社名:AioiR&DLabLimited
●Webサイト:https://www.aioilab-oxford.eu
●活動拠点:英国オックスフォード
●設立年月:2022年11月15日
●CEO:池上淳一/MikeKrefta
●主な事業内容:同社からの業務委託に基づく研究開発
関連記事(保険業界ニュース)
関連商品








