あいおいニッセイ同和損保、外国人観光客向けレンタカーの安全運転啓発動画を全国のレンタカー事業者に無償提供開始
あいおいニッセイ同和損保と、一般社団法人全国レンタカー協会(以下「全国レンタカー協会」)は、外国人観光客のレンタカーによる交通事故低減を目的に、全国レンタカー協会が監修し、あいおいニッセイ同和損保が制作した安全運転啓発動画を、7月から全国のレンタカー事業者への無償※1提供を開始する。
※1 動画に事業者名を追加する等のカスタマイズは一部有料にて対応
1.動画提供の背景
外国人観光客の増加に伴い、観光地への移動はレンタカーの利用が便利である一方、日本の交通ルールや道路標識に対する理解不足や、知らない土地での不慣れな運転を起因とした外国人観光客による事故の発生※2が課題となっている。
これらの課題解決に向け、あいおいニッセイ同和損保は、全国レンタカー協会の監修のもと、レンタカー事業者の知見も取り入れ、外国人観光客のレンタカー事故低減を目的に安全運転啓発動画を制作した。
本動画をレンタカー事業者に提供し、運転前の外国人観光客に視聴することにより、注意喚起を図り交通事故低減を目指す。
※2 出典:公益財団法人交通事故総合分析センターイタルダインフォメーションNo132
2.動画の特徴
従来、全国レンタカー協会は外国人観光客の事故低減に向け、日本の交通ルールや道路標識、運転マナーに関するコンテンツを提供してきたが、視聴動線や品質・多言語化等の課題があった。
本動画では、「いかに見ていただくか」の視点で、人物・車両等を登場させた実写版で撮影し、視聴離脱を防ぐために短時間(3分30秒)でコンパクトにまとめて、注意喚起事項を絞り込み、分かりやすい動画とした。また、関心を持って視聴継続するよう、旅行者の観光への期待感を下げない、前向きなストーリー構成とした。
□外国人観光客に当事者意識を持ってもらうため、キャストには外国人(30歳夫婦役)を採用
□関心を喚起するため、観光スポットである富士山や、古民家風の蕎麦店での食事風景を挿入
□主な注意喚起事項として、通行区分・道路標識・一時停止・踏切・歩行者優先・駐車場など、あいおいニッセイ同和損保の事故データを基に、事故につながりやすい内容や場所を訴求
□多言語対応(英語・中国語・韓国語・タイ語のテロップが入った動画を作成)
3.レンタカー事業者による動画の活用方法
レンタカー事業者は、自社のレンタカー配車業務に合わせて、外国人観光客との接点において視聴動線を確保し、運転前の動画視聴を促進し、注意喚起を図ることにより事故低減を目指す。
<活用例>
レンタカー予約サイト:URL・二次元バーコード(QRコード)の表示
Webサイト・パンフレット・チラシ:QRコードを印刷し配布・備え付け
デジタルサイネージ:レンタカー店舗への送迎車、店舗待ち時間
4.今後の取り組みと目指す姿
外国人観光客の旅行予約・手続き・現地対応で接点のある旅行業界団体・事業者や、観光地の地方公共団体に対して本動画の活用を働きかけ動画視聴機会を拡大し、業界横断・地域社会とともに交通事故低減を図ることで、観光地域の安全・安心に貢献し、インバウンド観光の持続的成長に貢献していく。
また、MS&ADグループはインバウンド向け事故低減に引き続き取り組んでいく。