共栄火災、2025年3月期決算を発表
共栄火災は、2025年3月期決算を発表した。
【2024年度決算のポイント】
元受正味保険料は、火災保険や自動車保険等の増収により、対前年同期比で132億円増収の2,083億円、正味収入保険料は、対前年同期比103億円増収の1,849億円となった。
正味支払保険金(含む損害調査費)は、自然災害の支払が減少した一方で、自動車保険の事故増加や単価上昇に伴う支払増加等により、対前年同期比74億円増加の1,138億円となった。
また事業費は、システム関連費用の増加や、保険料の増収に伴う代理店手数料の増加等により、対前年同期比で36億円の増加となり、その結果収支残は、対前年同期比7億円減少の3億円となった。
保険引受損益は、収支残の減少に加え、雪害等の影響による支払備金の増加や火災保険の増収に伴う責任準備金(未経過保険料)の増加等により、対前年同期比89億円減少の55億円のマイナスとなった。
資産運用損益は、有価証券売却損益の増加等により、対前年同期比で23億円増加の103億円となった。
以上の結果、最終の当期純損益は、対前年同期比で42億円減少の33億円となった。
【主要業績・諸指標等】
○元受正味保険料は、火災保険や自動車保険等の増収により、2,083億円(対前年同期比+132億円)、正味収入保険料は、1,849億円(対前年同期比+103億円)となった。
○正味支払保険金(含む損害調査費)は、自然災害の支払が減少した一方で、自動車保険の事故増加や単価上昇に伴う支払増加等により、1,138億円(対前年同期比+74億円)となり、正味損害率は、61.5%(対前年同期比0.6%ポイント上昇)となった。
○正味事業費は、システム関連費や元受正味保険料の増収に伴う代理店手数料の増加等により、708億円(対前年同期比+36億円)となったが、正味事業費率(事業費の正味収入保険料に対する割合)は保険料の増収により、38.3%(対前年同期比0.2%ポイント改善)となった。
○コンバインド・レシオ(正味損害率と正味事業費率の合計)は、99.8%(対前年同期比0.4%ポイント上昇)となった。
○保険引受損益は、収支残の減少に加え、雪害等の影響や前年度における火災保険の支払備金減少の反動、火災保険の増収に伴う未経過保険料の増加等により、55億円の損失(対前年同期比△89億円)となった。
【損益状況】
○資産運用損益は、有価証券売却損益の増加等により、103億円(対前年同期比+23億円)となった。
○以上の結果、経常損益は、37億円(対前年同期比△74億円)となった。
○経常損益に特別損益及び法人税等を加減した当期純損益は33億円となった。(対前年同期比△42億円)
【ソルベンシー・マージン比率】
○ソルベンシー・マージン比率は、その他有価証券評価差額金の減少や巨大災害リスクの増加等により、1,105.0%(対前年度末比30.2%ポイント減少)となった。