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あいおいニッセイ同和損保、老朽化した建物設備等の事故を未然に防止するソリューションの提供を開始

あいおいニッセイ同和損保は、老朽化した建物設備等の事故を未然防止するため、企業向け火災保険「企業財産包括保険」に加入の企業を対象に、保険料割引とセットで機械の故障兆候の早期発見や電気火災の未然防止に有効なソリューションの提供を2024年10月より開始する。
1.背景
1950年代から1970年代の高度経済成長期にかけて建設された物件は築50年以上が経過し、建物自体や機械設備等の老朽化が進んでいる。
建物設備等の老朽化が進むと、建物・機械設備自体の損壊や、電気配線の絶縁劣化等で過熱やスパークが生じて電気火災に発展する可能性がある。東京消防庁の令和5年度統計※1によると、火災事故の発生原因の約4割が電気火災であり、その発生件数は横ばいの状況である。
※1 出典:東京消防庁「令和5年版火災の実態」
※2 出典:一般社団法人日本損害保険協会「協会からのお知らせ」の損害保険大手9社統計データ
2.概要
(1)提供するソリューション
以下ソリューションを新たに「DXソリューションパッケージ」※2のラインアップに追加する。
①オンライン潤滑監視装置
社会課題:老朽化に伴う機械設備自体の損壊から発展する火災事故
ソリューションの概要:潤滑油中に含まれる摩耗粒子をセンサーによりリアルタイムに監視し、機械設備等の劣化状態を診断するオンライン監視装置。設備の劣化状態や余寿命の診断が可能
②分電盤専用自動消火機能付き炎センサー
社会課題:分電盤等に設置されているコンデンサが絶縁劣化や高温多湿により発火することによる火災事故
ソリューションの概要:分電盤内の電磁開閉器から発生する火の紫外線を検出し、電源を遮断するとともに消火ガスの自動噴出によって迅速な初期消火を実現
③放電検出ユニット
社会課題:建物設備の老朽化等により、電気配線におけるトラッキング・ケーブルの断線・ショートによる火災事故
ソリューションの概要:電気配線におけるトラッキング・ケーブルの断線・ショートを早期に検出し、警報を発報することで、火災の未然防止に繋げる
(2)企業向け火災保険「企業財産包括保険」における保険料割引制度
上記ソリューションの設置を行った場合、リスク低減効果に応じて火災危険料率を最大5%程度割引く。
3.今後の展開
同社は、最先端のソリューションと補償をセットで提供し、お客さまとともに事故の予防・低減に取り組む企業向けのパッケージ商品「DXソリューションパッケージ」を展開している。「デジタルのチカラで、プラスワンの安心を。」をコンセプトとして掲げ、安全・安心でサステナブルな事業環境の構築を支援し、企業の発展、さらには地域の活性化、安全に暮らすことのできるまちづくりを目指していく。

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