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日本生命、新中期経営計画(2024-2026)を策定

日本生命は、新たな中期経営計画(2024-2026)を策定した。
●新中期経営計画の位置付け
現行の中期経営計画「Going Beyond-超えて、その先へ-」(2021-2023)では、主力の営業職員チャネルの生産回復は道半ばとなったが、デジタル活用やグループ一体でのマーケット開拓によるお客様数の拡大、リスク耐性の強化等、様々な成果をあげることができた。
今後、同社グループを取り巻く事業環境は非連続に変化し、不確実性が高まっていくことが想定されるが、そのような中でも、引き続き長期安定的な経営を行っていくために、サステナビリティ経営の更なる高度化を進め、「誰もが、ずっと、安心して暮らせる社会」の実現を目指していく。
そのために、「生命保険を中心にアセットマネジメント・ヘルスケア・介護・保育等の様々な安心を提供する“安心の多面体”としての企業グループ」を長期的に目指す企業像として掲げ、社会に提供する“安心”という価値を広げるとともに、お客様から一層の信頼を獲得し、2035年に向けて、グループ基礎利益の倍増と契約者配当の拡大に取り組んでいく。
こうした長期的に目指す姿の実現に向けた一歩となる新中期経営計画(2024-2026)では、「中長期的な成長角度の引き上げに向け、販売業績・新たな収益軸の拡大を加速し、グループ経営を強力に推進する3年間」と位置づけ、各戦略を推進していく。
●新中期経営計画の概要
新中期経営計画(2024-2026)では、グループ一丸となってサステナビリティ経営を推進し、同社グループならではの新しい価値を生み出し、お客様や社会に広くお届けしていくという想いを込め、“期待を超える安心を、より多くのお客様へ。”をテーマに掲げ、お客様本位の業務運営のもと、以下5つの戦略軸で取り組みを進めていく。
○1.国内保険事業のバリューアップ
・営業職員チャネルに加え、代理店・金融機関窓販、デジタルチャネルの全マーケットでトップカンパニーとなり、お客様数拡大を通じた中長期的な収益拡大を目指す など
○2.国内における安心の更なる多面化
・アセットマネジメント事業で運用力強化と資産運用商品・サービスの拡販
・ヘルスケア事業でデータ分析の高度化と健康施策の拡充
・介護・保育事業でニチイグループの同社グループ内への定着・着実な成長を最優先 など
○3.海外事業の拡大
○4.財務戦略のステージアップ(資産運用、資本・契約者配当)
・資産運用でマーケット変動をふまえたレジリエントなポートフォリオの構築と、サステナビリティ・アウトカム創出に向けた責任投融資の更なる推進
○5.強固な経営基盤構築
・コア事業の強化や多岐にわたる事業戦略の展開に向け、質・量両面での人材基盤の強化、従業員エンゲージメントの向上の実現に向け、“人への投資”を継続的に実施
・IT基盤で機動性・柔軟性の向上と、IT開発体制の強化
・特化型AIの構築
・新たな保険の開発推進
・R&Dの推進

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