SBI生命、アミフィアブルとGPT-4を組み込んだテスト工数削減AIアプリの新機能を共同開発
SBI生命とアミフィアブル株式会社(以下「アミフィアブル」)は、アミフィアブルが開発したテスト工数削減AIアプリ「MLET.II(エムレットツー)」にGPT-4※を組み込んだ新機能を共同で開発し、運用を開始した。
※GPT-4:米OpenAI社が提供する、大規模言語モデル(LargeLanguageModels、以下、「LLM」)
1.背景と概要
両社は、2022年3月より戦略的パートナーシップとして、MLET.IIの様々な機能拡張について共同開発をしてきた。そしてこの度、今後増えると考えられるLLMに基づく独自の質疑応答システムの回答精度の検証ツールとして、GPT-4を搭載したMLET.IIの新機能を共同開発し、運用を開始した。
2.GPT-4を搭載した新機能について
新機能では、GPT-4で複数バリエーション(任意の数)の類似の質問文を自動で生成する。
これまで人手では作成が困難であった、ユーザー毎の多種多様な言い回しを考慮した質問文をGPT-4が大量に生成し、より自然な言語での質問文を自動で生成することを可能にした。
これにより、テストバリエーションの品質向上、および質問文の生成にかかる時間の短縮に寄与する。
さらに、従来のMLET.IIは検証対象の質疑応答システムより生成された回答文と正解文との比較をも文字の完全一致・不一致で行っていたが、今回の新機能では、回答文と正解文の類似度をスコア化(数値化)して評価できるようにした。これにより、自社のデータセットで調整(ファインチューニング)したLLMの質問に対する回答精度を数値化することができ、あいまいだった調整の効果を数値で検証・分析できるようになった。
3.今後の展開
両社はこれまでの共同開発の実績を通じて、今後は生成系AIの利活用も含めたさらに先進的なサービスの提供、課題の解決などを実現していく。