日本生命、サステナビリティ課題解決1号ファンドへ投資
日本生命は、ニッセイ・キャピタルが設立したサステナビリティ課題解決1号ファンドに約30億円投資することを決定した。ニッセイ・キャピタルがサステナビリティの観点で社会貢献が期待されるスタートアップ等を主な投資対象とするファンドを設立するのは、今回が初めてとなる。
ニッセイ・キャピタルは、1991年に設立された日本生命グループのベンチャーキャピタルである。設立以来、主に国内の1,000社超のベンチャー企業へ投資を実施し、うち250社超のIPOを輩出するなど国内トップクラスの運用実績を誇っている。
気候変動問題などの社会課題を解決するには、「イノベーション」の促進を通じて個々の技術を社会実装させるなど、中長期の視点で企業のESG取り組みを後押しすることが重要となる。こうしたイノベーション関連の技術は、研究開発から社会実装まで多額の資金が必要となることや、将来的には大きな事業へと成長が期待されることから、今般、ニッセイ・キャピタルは当該領域に特化したファンドを設立することを決定した。
国内の多くのベンチャーキャピタルファンドは、ファンド期間を10年間程度とすることが一般的である。しかし、当ファンドは、当ファンドのリミテッド・パートナーである同社が長期の視点で資産運用を行う機関投資家であるという特性も活かし、SDGs面での社会貢献が期待される研究開発型のスタートアップを長期間にわたって支援するために、ファンド期間を18年に設定した。