東京海上日動、AIを活用した自動車保険における不正請求の早期検知の取組み
東京海上日動は、10月から、米 Metromile, Inc.(以下「メトロマイル社」)と連携し、契約の内容や事故の申告状況等に関する情報から、AIが不正な保険金の請求を早期に検知する取り組みを開始する。
同社の保険金支払(損害サービス)担当者が持つ専門的なノウハウを活かしつつ、保険金支払業務をAIがサポートすることで、不正請求対策の高度化および損害サービス業務の品質の向上を実現する。
◆取組みの概要
新たなAIを導入することにより、膨大な保険金支払データをAIが分析し、不正請求と相関関係の高い事案を早期に検知・抽出することが出来るようになる。
具体的には、契約の内容や事故の申告状況等に関する情報から、不正請求に繋がる可能性がある要素を抽出し、事案ごとにスコアリングを実施することで、より慎重に精査が必要となる事案を迅速に把握する。
これにより、保険金支払い担当者は、スコア(不正検知結果)やスコアを構成する要素の情報を参考にして具体的な事案への対応に活かすことができる。これまでは1件1件事案ごとに不正請求と相関関係があるかどうかを確認していたが、事案ごとにメリハリの効いた対応が可能となる。
不正請求の可能性が高い事案に対してはより慎重に対応するとともに、疑いのない事案に対しては、これまで以上にお客様に寄り添った対応を行うなど、損害サービス品質の更なる向上が実現出来る。