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朝日生命、ミローバ社が運用するサステナブル株式ファンドに投資

朝日生命は、ESG投融資の一環として、2020年10月にミローバ社が運用し、朝日ライフアセットマネジメント株式会社(以下「ALAMCO」)が設定する「ミローバ・グローバル・サステナブル株式ファンド」(以下「本ファンド」)へ投資することを決定した。
本ファンドは、ミローバ社の卓越したサステナビリティ分析を通じて、日本を除く世界の株式の中から、ESG課題への取り組みを通じて成長機会が得られる確信度の高い銘柄に集中投資することにより、ベンチマークを上回る運用成果を目指すとともに、地球温暖化を2℃未満に抑えるというパリ協定のシナリオに沿って温室効果ガス排出量(以下「カーボン・フットプリント」)の削減に資するポートフォリオの構築を目指すものである。なお、本ファンドと同一の戦略の海外投資家向けファンドが既に設定されており、2013年10月の設定来のパフォーマンスは、ベンチマークを大きく上回る良好な成果を得ている。
ミローバ社は、ナティクシス・インベストメント・マネージャーズ社傘下のサステナブル投資に特化した運用会社であり、2016年には仏コンサルタント会社の協力を得て、カーボン・フットプリントの効果的な測定手法を独自に開発し、投資するポートフォリオのカーボン・フットプリントの算出と気候に与える影響度の評価を開始した。このような先進的な取り組みが評価され、2020年10月8日にPRI(国連責任投資原則)組織が選出した36の企業からなる「PRIリーダーズ・グループ」に選出されている。
同社は、CSR経営の一環として、「気候変動」「健康の確保」を重点取組みテーマとしたESG投融資を推進している。今後も引き続き、資産運用の高度化を通じて中長期的なリターンの向上を目指すとともに、持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献を図るなど、社会問題の解決に取り組んでいく。
なお、朝日生命グループとナティクシス・インベストメント・マネージャーズ社は、2019年3月に、相互の事業および投資機会の拡大のために、資産運用面での提携関係を強化することに合意している。このビジネスパートナーシップに基づく協業の一環として、本件に加え、朝日生命グループの運用会社であるALAMCOを通じ、国内の機関投資家ならび個人投資家向けに同戦略のESGファンドの提供を予定している。
<本ファンドの概要>
ファンド名   ミローバ・グローバル・サステナブル株式ファンド(適格機関投資家専用)
運用会社    朝日ライフアセットマネジメント株式会社
投資対象    MirovaUSLLC(ミローバ社の米国子会社)がグローバル株式(日本株を除く)を対象に運用するマザーファンド受益証券
<ミローバ社の概要>
運用会社名  Mirova(在フランス・パリ)
米国子会社名 MirovaUSLLC(在米国ボストン)
従業員数   113名(2020年9月末)うち米国子会社9名
運用資産残高 約158億ドル(約1兆7千億円、2020年6月末現在)
運用資産のうち株式66%、債券20%、再生可能エネルギー・インフラ9%、その他5%
上記の運用資産額のうち、米国子会社運用分が約23億ドル(約2,400億円)
その他※   NatixisInvestmentManagersの100%子会社
※ナティクシス・インベストメント・マネージャーズ社は、フランス第2位の銀行グループBPCEの子会社で、2020年6月末の運用資産残高が1兆177億ドル(約106.8兆円)と世界トップクラスの資産運用会社である。

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