新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

東京海上日動、eスポーツ包括保険の販売を開始

東京海上日動は、2020年9月より、eスポーツイベントの主催者が抱えるリスクを包括的に補償するパッケージ保険(以下、「eスポーツ包括保険」)の販売を開始する。同社は、本保険の販売を通じて、eスポーツの普及・発展に貢献していく。
1.背景
国内eスポーツの市場は、2019年の約60億円(※1)から、2025年には約700億円への拡大(※2)が見込まれ、様々な企業が主催者あるいはスポンサー等として市場に参入しており、非常に注目されている。
今後5G(※3)の普及もあり、市場が拡大していく中で、特にサイバー攻撃の標的となる機会の増加が想定されている。また、eスポーツでは、開催会場を設営し人が集まることによるリスクと、ネットワークを活用してバーチャルな空間を利用することによるリスクの両面があり、その双方への対応が求められている。
これらを踏まえ、同社は、eスポーツイベント主催者の抱える多様なリスクに対して、漏れなく必要な補償を提供できるよう、eスポーツ包括保険を開発した。
(※1)KADOKAWAGameLinkage調査結果より
(※2)経済産業省「eスポーツを活性化させるための方策に関する検討会」報告書より
(※3)高速・大容量・低遅延の通信が可能な第5世代移動通信システム
2.商品概要
eスポーツ包括保険では、次のリスクに対応する補償から必要な補償を選択することが可能である。
【リスク・想定される事故例】
賠償責任リスク
・会場の設営ミスにより、イベント参加者や選手に大会中にケガを負わせた。
・第三者からイベント用に借用していた施設や設備を損壊した。
サイバーリスク
・サイバー攻撃により、参加者の個人情報や参加企業の情報を漏えいした。
・プログラムやデータ等の許諾範囲を超えてネットワーク上で公開し、他人の著作権を侵害した。
イベント中止リスク
・大型台風の接近に伴い、eスポーツイベントが中止となった。
・eスポーツイベント会場で火災が発生したことによりイベントが中止になった(※)。
(※)ただし、被保険者が常時所有、使用または管理する施設の滅失、損傷または汚損は除く。
3.今後について
eスポーツ包括保険の他、スポンサーやプロスポーツ運営団体向けに、eスポーツ選手が事故で負傷した際の不稼働リスクへの対応も検討していく。
同社は、今後もeスポーツに関する保険の開発と提供を通じて、eスポーツ市場の発展に貢献していく。

関連記事(保険業界ニュース)

損保

セコム損保、自由診療保険メディコムビズ(新ガン治療費用保険(法人包括型契約用))の販売開始

損保共済

JA共済連、令和8年1月に自動車共済の仕組改訂等を実施

損保

アニコム損保、ソニー損保、共同でペット保険の販売を開始

損保

Mysurance、「推し活キャンセル保険」のプレスリリースがプレスリリースアワード2025イノベーティブ賞(PR TIMES主催)を受賞

生保

マニュライフ生命、新商品『こだわり変額保険v2』を11月1日から販売開始

生保

太陽生命、金融機関代理店を通じ、『長生きMy介護』の販売を開始

損保

東京海上日動、フォースバレー社との連携による「外国人材紹介ソリューション」の取扱開始

生保

ソニー生命、「災害保障期間付平準定期保険(無配当)」の改定・販売再開

損保

三井住友海上、洋上風力発電設備向け水中ドローン点検サービスを開発

損保

東京海上日動、循環型社会の実現に向けた新・本店ビル植林プロジェクトを開始