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三井住友海上、金融サービス事業の取組強化

三井住友海上は、金融サービス事業の主要ビジネスであるILS(※1)事業およびアセットマネジメント事業の取組強化を図る。
同社は、下記の取組を通じて、金融サービス事業における持続的な成長を実現していく。
(※1)Insurance Linked Securities(保険リンク証券)の略
1.ILS事業の強化
同社は、子会社である MS Amlin plc のグループ会社である MS Amlin Corporate Services Limitedから、Leadenhall Capital Partners LLP社(以下「LCP社」)のリミテッドパートナーシップ持分80%を取得し、LCP社を同社の直接子会社に再編した。
今後、LCP社を海外事業から事業親和性の高い金融サービス事業の所管に変更し、ファンド運営会社であるLCP社の独立性維持を前提としたシナジー発揮に取り組み、ILS事業を一層強化する。
シナジー発揮に向けた主な取組は、以下の通りである。
(1)ILS事業やART事業(※2)における商品力の強化
同社が既に展開している日本国内でのILS事業における商品ラインアップの拡充や、ART事業の新商品開発を強化していく。
(2)LCP社のプレゼンス向上
同社は、LCP社の日本国内における投資家開拓の支援を通じて、日本でのLCP社のプレゼンス向上や受託資産拡大へ寄与していく。
(※2)天候デリバティブ等のAlternative Risk Transfer事業。保険と金融の融合分野。
<LCP社の概要>
正式名称   Leadenhall Capital Partners LLP
設立     2008年4月
本社     英国・ロンドン
事業内容   ILS投資を専門とするファンドの運営
出資比率   同社:80%、個人パートナー(経営陣8名):20%
運用資産残高 約54億米ドル(約5,900億円、2018年12月時点)
2.アセットマネジメント事業の推進
三井住友アセットマネジメントと大和住銀投信投資顧問は4月1日に合併し、三井住友DSアセットマネジメント(以下「新会社」)が発足予定である。アセットマネジメントビジネスはグローバルに成長しており、お客さまから求められる運用力やサービスはますます高度化している。
同社は、新会社の議決権割合の15%を有する持分法適用関連会社として、運用力・商品力の強化による収益力向上、シナジー発揮に向けた取り組みを主要株主として支援していく。

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