エヌエヌ生命、平成29年度決算報告ならびに過年度分の決算の訂正を発表
エヌエヌ生命の平成29年度決算を発表した。併せて、責任準備金の計算に一部誤りがあり、公表を延期していた平成29年度第2四半期ならびに同第3四半期決算についても発表する。また、同様の理由により平成24年度から平成28年度の決算に一部修正があった。
平成29年度決算における主な業務状況を示す指標については、新商品の販売が好調であったこと、販売チャネルの拡大などの要因により、個人保険の新契約年換算保険料は過去最高の水準となる960億円(対前年度比112%)となった。これにより保険料等収入は4,760億円(対前年度比115%)となり、経常利益は203億円(対前年度比419%)、基礎利益230億円(対前年度比374%)、当期純利益137億円(対前年度比444%)と堅調な業績を維持している。
同社の財務基盤は引き続き強固であり、保険会社の健全性を表す指標の一つであるであるソルベンシ ー・マージン比率は、事業活動を継続できるとみなされる基準である200%を大きく上回る779.6%となった。
なお、平成29年度第2四半期ならびに同第3四半期の決算報告の延期の原因となった、責任準備金計算の誤りは、主に標準責任準備金の計算において、一部計算方法について誤りがあったことに起因するものである。
同社は、今般の責任準備金計算の誤りを重大な問題であると認識しており、問題発覚後より徹底した調査を行った。その結果も踏まえ、内部管理態勢を再整備し、再発防止に向けて、代表取締役社長以下全社員が真摯に取り組んでいく。
今般の責任準備金の計算の誤りに関連して、契約者の保障内容や、保険金、給付金、解約返戻 金等の支払いに影響することはない。
■平成29年度決算
【業績概況】
・基礎利益:230億円
・当期純利益:137億円
・ソルベンシー・マージン比率:779.6%
平成29年度においては生命保険会社の基礎的な収益状況を示す基礎利益は230億円、当期純利益は137億円となった。平成29年度末におけるソルベンシー・マージ比率は対前年度末で151.9ポイント増加し、779.6%となった。
●平成29年度決算、過年度決算(平成24年度~平成28年度)の訂正版の詳細に関しては【 https://www.nnlife.co.jp/company/results】を参照。